コールサイン
実はこの会社に転職して初めてアルファベット入りのコールサインだったんです。
通常、飛行機の便名=コールサイン なので
例えば日本航空707便(成田→バンコク行き)が運航される時に、
"Japan Air Seven Zero Seven"
となります。
なのでマニアの方が空港近くで航空無線を聞いていて管制塔から
"Japan Air 707, Wind 120 at 10, Cleared for Take-off Runway 16R"
などと聞こえると
あっ、次はバンコク行きの日本航空の飛行機が離陸する!って分かるんです。
ところが、アトランタやロンドンと言った忙しい空港になってくると
この似たような3桁や4桁の数字を使った便が複数便、同じ周波数に存在したりして
間違った管制指示に従うと最悪の場合、異常接近や空中衝突の可能性がでてきます。
で、それを未然に解決しよう
という事で近年、混雑する空域を飛ぶ便で
数字とアルファベットを混在させたコールサインを使うようになってきました。
けど航空会社の便名は今まで通りの数字なので
便名≠コールサイン
という、ちょっと変な状況になっています。
ブリティッシュ・エアウェイズ343便(ニース→ロンドン)
は便名が343便なのでチケットを購入する時の表記はBA343、空港の掲示板もBA343便
なんですが、飛行計画書や管制官とのやりとりをする際のコールサインは
"Speed Bird Three One Charlie Echo"
という、、、、なんとも言いづらいコールサインになっているんです。
今回の私のベネチア便もまさにそれで、管制官に呼ばれてもなんだかピンとこない。。。。
こっちから管制官を呼び出す時も自機のコールサインがスムーズにでてこない。。。。
まー、慣れていないからと言えばそれまでなんですが、
まだ特定の便しか数字+アルファベットになっていないので慣れるまでまだまだ時間がかかりそうです。
あとマニアの方も無線を聴いていても
便名≠コールサイン
だと、なんだかピンとこないでしょうね。
IOSA 2017
IATA(国際航空運送協会)が行うIOSA(国際運航安全監査プログラム)の更新が現在働いている航空会社で行われました。
IOSA
IATA(国際航空運送協会)が主管で行う国際航行安全検査。世界最高権威をもつ航空安全専門評価機関であるAQS ( Aviation Quality Services )が運航、整備、運航管理、客室、運送、地上操業管理、組職管理、 貨物、 航空保安など 8分野に対して900項目以上の包括的な安全点検を行う。
点検する全分野において国際水準を満たした場合のみIOSA認証を発行。IOSA認証を取得した航空会社は、コードシェア運航時の航空会社間の一部安全評価点検を2年間免除される。
今回は指摘事項なしで全ての項目について国際水準を満たしているとされ、IOSA認証が2年間更新されました。
以前、前々回のIOSA更新時に当ブログでも書きましたが、点検項目が膨大で指摘事項があった場合、項目によってはそれを是正するのにかなりの人と時間を要するので、取得、更新した時はかなりの達成感を味わう事ができます。
ちなみに日本国内で2017年7月現在IOSAの認定を受けている旅客航空会社は
Air Japan
All Nippon Airways
ANA Wing
IBEX
J-Air
Japan Airlines
JTA
の7社のみとなっています。
次回、ご旅行される際の参考にして下さい。
更なるバージョンアップ
来月から更なるバージョンアップのため、暫くブログの更新がありませんのでご了承下さい。