雪解けのオスロ
出発前に飛行計画書を見ると
1 とにかくぶっ飛ばして早くオスロに到着すること
2 オスロは燃料代が高いので、出発地で最大に積めるだけ燃料を搭載すること
という運航管理者からの意図がはいった飛行計画書でした。
詳細を見ると
低高度で通常より速い速度で飛行
到着時は最大着陸重量で着陸
という感じ
基本的にエアラインの普段の運航では、安全を考慮した上で定時性と経済性を重視するので
「燃費の良い高度を燃費の良い速度」=「高々度で経済性の良い速度」
「不必要な燃料は搭載しない」=「到着時は最低限の燃料」
となります。
けど今回の飛行計画はまったく逆、、、、
飛行中、ついつい習慣になってるので燃費の良い高度に上昇したくなったり、ショートカットをリクエストしたくなったりするのですが、うっかり燃料を節約してしまうとオスロでの着陸重量が最大着陸重量を超えてしまうので燃料を節約できません。
なんだかとっても違和感を感じながら、最大着陸重量で定刻より15分早くオスロに到着
無事に任務を完遂することができました。
ホテルに到着したら速攻で着替えて雪解けのオスロをジョギング
太陽に照らせれて雪が眩しかったです。
走っている途中、珍しい飛行機のお腹も見れて大満足
気温10度!!
北欧の観光シーズン到来です。
社会復帰
3週間近い春休みを終えて、新年度!
気持ちも新たに職場に戻ってきました。
出発前に天候を確認すると到着時は霧で視程が300mの予報、、、、
久々の仕事で経験の浅い訓練生と冬の北欧で低視程での運航という新年度早々、厳しい環境での仕事始めとなりました。
基本に立ち返りながら手順を思い出し、
飛行中はひとつひとつ訓練生と冬季運航と低視程運航の知識の確認
で、無事にストックホルムに到着することができました。
ホテルに到着したら少し仮眠をとって、空港周辺を軽くジョギング
気温3度で北欧はまだ冬、、、、
路肩には雪がたくさん残っていました。
明日の朝は雪の予報、、、、今年はじめての防除氷が必要になるかも?
早めに就寝することにします。
変質者???
出張中、ホテルの長期滞在で最も困ること、、、、それは
洗濯
近所にコインランドリーでもあればいいのですが、遠かったり雨が降っていたりするとコインランドリーまで行くモチベーションが湧きません。
シャツやズボンは多少お金がかかってもクリーニングに出してしまえば良いのですが、下着となるとそういう訳にはいかず、
洗濯洗剤を買ってきてバスルームでゴシゴシと、、、、
夜、寝る前に自分は何をやっているんだろう?とふと自問自答して虚しくなったりします。
今回、滞在したホテルにはクルー専用のランドリールームがあったので大助かり!
乾燥機まであったので、こまめに洗濯することができました。
ある日、洗濯しようとランドリールームに行くと
洗濯機の中に洗濯が終わった後の衣類が、、、、
訓練生の物だろうと思い、10分くらい待っていましたが誰も来ないので
仕方なく、衣類を別な場所に移動させようと洗濯機に手を入れた瞬間
後ろから女性の叫び声、
「ちょっと!私の下着さわらないでくれる!?」
振り向くと20才前後の若い白人女性が、、、、
「すいません」
何も悪いことしてないのに咄嗟に謝る自分
何だか気まずくなってソソクサと自分の洗濯物を抱えてランドリールームを後にしました。
なんだかもう、下着泥棒というか変質者というか、、、、そんな目で見られてるような被害妄想。
けどランドリールームを出て冷静になってみると
入り口に大きく「クルー専用ランドリールーム」の表示
滞在しているクルー(訓練生)は、おっさんだけ
なのに若い女性???
う〜ん、、、 誰だったんだろう?
もちろん洗濯物は洗いました、、、、バスルームで。
路線バスの旅
今回もボーイング社の訓練センターにあるシミュレーターをお借りしての新入社員訓練
ということで、ジェットスターアジアという航空会社を利用してシンガポールに到着しました。
イミグレーションを終え、ターミナルでダウンタウンにあるホテルに移動する手段を考えていると、案内のオバサンから「36番の路線バスで行けるよ」とのアドバイス。
「人のアドバイスは素直に受け入れなさい」という祖母の教えの通り
何も考えず、バス停にやってきた36番のバスに乗り込みました。
空港からと言えども、路線バスなので
通勤客や学生さん
が乗ってきたり、降りたり、、、、
なかなかダウンタウンに到着しません。
別に急ぐ旅でも無いので、渋滞にハマる路線バスに揺られながらのんびりと街を眺めること約1時間
見覚えのある風景が流れてきたので、ホテル近くでバスを降車
SUICAのようなプリペイドカード、ez-LINKで支払うと
1.8シンガポールドル (=約145円)
1時間バスに揺られて145円って、、、、
なんだかとっても得した気分
案内のオバサンに感謝した1日でした。
2月22日は竹島の日
ロンドンで食事会
納入されたばかりの真新しいB777に乗って訓練便でロンドンヒースロー空港まで。
いま働いている会社は新しい飛行機がどんどん納車?納機?されるので感覚が少しおかしくなっていますが、ピッカピカの飛行機は気持ちの良いものです。
ということで、訓練も問題なくロンドンに到着
ホテルに到着してぐっすり眠り、
朝起きると珍しく青空が広がっていたので、速攻で着替えてジョギングに行ってきました。
日曜日の朝ということで、道路も混んでいないし走りやすいな〜
気温も5度で乾燥しているのでそれほど寒さを感じないし。
途中、ジョギングを中断して着陸進入してくる飛行機のお腹を眺めていました。
ホテルに戻るとロンドンに滞在している他の便の機長から朝食のお誘いがあり、ホテル内のラウンジで一緒に朝食、、、
ラウンジでは我が社のA380のパイロット、A350のパイロット、そしてB787のパイロットが一緒に朝ごはんを食べていたので、そこに合流となり
ちょっとした「食事会」となりました。
1日に6便もロンドンに就航しているんです、、、今の会社。
他機種の機長や教官と話すことが滅多に無いので、朝から良いお話をたくさん聞いて、刺激を受けることができ充実したロンドン滞在となりました。
ということで、今日は午後から折り返し便。
そろそろ準備を初めます。