ジャンプシート
パイロットや客室乗務員のベネフィットの一つに「ジャンプシート」というものがあります。
説明をするのはが少々難しいのですが、簡単に言えば
機長の許可のもとコックピット内、または客室乗務員が使用する座席の空席を使って移動する
という感じです。
そもそも日本の航空会社にはこういったシステムが無いので、あまり聞きなれない言葉ですが、アメリカの航空会社ですと会社を超えてジャンプシートが使えるので、他社便のジャンプシートで自分の勤務地まで通勤したりします。
例えば、ロサンゼルス在住のユナイテッド航空のパイロットが自分の勤務地であるサンフランシスコに出勤するのに、サウスウェスト航空のジャンプシートを利用して出勤するとか。
手順も至って簡単で、直接搭乗口に行って機長に会ってジャンプシートしたいって伝えて、自分の会社のIDを見せて自己紹介するくらいです。
現在、私が働いている会社は他社の乗務員を受け入れてないので、残念ながら自社のパイロットか客室乗務員のみしか乗せてあげることができません。
で、昨日バンコクから帰ってくる時に、搭乗口で我社のパイロット2名がコックピットのジャンプシートに乗せてって来たのでもちろん乗せてあげました。
なんでも休暇でバンコクに遊びに来たんだとか。。。
飛行時間7時間でしたが、コックピットにパイロットが4名。
そりゃーもう賑やかなフライトで退屈せずにすみました。
基本的にジャンプシート使用する人たちは乗務員なので万が一、緊急状態の時には助けになるし、そもそもコックピットの空いている座席にのっけてあげるんだから乗客数の制限も受けないし、、、
どうして日本の航空会社にはこのようなシステムが無いのか、未だに分かりません。