機長昇格訓練+教官定期審査
カナダ人の女性パイロット、エリーさん(仮名)の機長昇格訓練でオマーンの首都マスカットまで。
考えてみたら今の会社に入社して以来、新入社員の機長訓練をしたことはありましたが副操縦士からの機長昇格訓練というのは初めて。
今回は教官になって一年ということで自分自身の教官資格の定期審査も兼ねて、教官を審査する超ベテラン審査官をジャンプシートに乗せてコックピット3名での運航となりました。
機長昇格訓練って他機種からの移行訓練や新入社員の訓練と異なり、気持ちが入るというか、思い入れがあるというか、、、やっぱり副操縦士から機長に昇格するというのはパイロットとしてのキャリアの中で一大イベントなので、教えるこちら側も自然と気合が入ってしまいます。
それに加え、この会社に入って初めての教官資格の定期審査ということで数週間前からマニュアルを読み直し、効率的な教育方法を考え、プレゼンや説明の仕方を練習し、、、、って感じで意気込んでフライトにいったのですが、、、
出勤して挨拶すると突然、彼女は私に緑色のドキュメントフォルダーを見せ
エリーさん「このフォルダー、私のラッキカラーなの!」
私「へ〜」
エ「ところであなた日本人なの!?私の友達ミキって言うの、知ってる?」
私「いえ、、、」
エ「じゃあヒロシって知ってる?」
私「いや、、、」
エ「ミキもヒロシもとってもいい友達なのよ」
私「へ〜」
と、、、、会話内容がとっても女性的なエリーさん。。。
他人のラッキーカラーに興味は無いし、、、、
ミキもヒロシも誰?って感じだし、、、(´・ω・`)
そもそも日本人ってだけで1億2000万人以上いるのに、、、、どこのミキさんなのかヒロシさんなのか。
と、訓練+審査で気合十分だったのがちょっと拍子抜け。
入れ込み過ぎの私を見て、エリーさんはリラックスさせてくれたのでしょう、、、、、きっと、、、、多分、、、、
彼女の態度に先行きに不安を感じながらの出発でしたが、コックピットではしっかりと仕事をするエリーさん
無事にマスカットまでの訓練フライトを終了
もちろん、私の教官定期審査も無事に終了し高評価を頂きました。
これでまた1年間の教官資格を維持することができます。