FLIGHT LOGBOOK

パイロットの日記

          最近の出来事

          2021.10.05 初めてのセーシェル

          2020.02.05 初めてのマイアミ

          2020.12.21 初めてのカトマンズ

          2020.04.13 初めてのアテネ

          2020.02.15 初めてのロンドン・ガトウィック

          2019.07.01 初めてのマラガ

          2017.06.05 B777資格再取得




コールサイン

今回の初めてのベネチア便のコールサイン


実はこの会社に転職して初めてアルファベット入りのコールサインだったんです。



通常、飛行機の便名=コールサイン なので

例えば日本航空707便(成田→バンコク行き)が運航される時に、

管制官とのやりとりは便名がそのままコールサインになり、

"Japan Air Seven Zero Seven"

となります。


なのでマニアの方が空港近くで航空無線を聞いていて管制塔から

"Japan Air 707, Wind 120 at 10, Cleared for Take-off Runway 16R"

などと聞こえると

あっ、次はバンコク行きの日本航空の飛行機が離陸する!って分かるんです。






ところが、アトランタやロンドンと言った忙しい空港になってくると

この似たような3桁や4桁の数字を使った便が複数便、同じ周波数に存在したりして

パイロットも管制官もとっても混乱します。


間違った管制指示に従うと最悪の場合、異常接近や空中衝突の可能性がでてきます。




で、それを未然に解決しよう

という事で近年、混雑する空域を飛ぶ便で

数字とアルファベットを混在させたコールサインを使うようになってきました。



けど航空会社の便名は今まで通りの数字なので


 便名≠コールサイン


という、ちょっと変な状況になっています。




例えば、これ↓

ブリティッシュ・エアウェイズ343便(ニース→ロンドン)

は便名が343便なのでチケットを購入する時の表記はBA343、空港の掲示板もBA343便

なんですが、飛行計画書や管制官とのやりとりをする際のコールサイン

"Speed Bird Three One Charlie Echo"

という、、、、なんとも言いづらいコールサインになっているんです。





今回の私のベネチア便もまさにそれで、管制官に呼ばれてもなんだかピンとこない。。。。


こっちから管制官を呼び出す時も自機のコールサインがスムーズにでてこない。。。。






まー、慣れていないからと言えばそれまでなんですが、

まだ特定の便しか数字+アルファベットになっていないので慣れるまでまだまだ時間がかかりそうです。




あとマニアの方も無線を聴いていても

便名≠コールサイン

だと、なんだかピンとこないでしょうね。