定期救難訓練
1年に1回の定期救難訓練というものに参加してきました。
これで3回目の参加なのですが、参加するたびにつくづく客室乗務員の方って大変だな〜って思います。
内容は航空保安から緊急脱出の要領までやるのですが、
午前は座学とテスト、グループ討議
午後から実技訓練
と朝から夕方までびっしりとスケジュールが詰まっています。
一般の乗客の方々からみれば、
客室乗務員って機内で笑顔でサービスを行っている人たちというイメージがあると思うのですが、
実は彼/彼女達は保安要員でもあるのです。
一度、機内で火災が起これば消火活動もしますし、迷惑行為を行う乗客がいれば注意、それが悪質なもので改善の余地がなければ状況により乗客を拘束することもします。
もちろんテロ行為やハイジャックに対しても毅然と立ち向かう姿勢を見せなければなりません。
非常事態に際しては乗客に不安を与えないよう統制し、緊急脱出に及んでは乗客を誘導し安全に脱出させなければなりません。
パイロットと違い、様々な機種に乗務するので各機種に応じた非常ドアの開閉要領を習得していなければなりませんし、それぞれの機種の装備品の場所を覚えておかなければならないので日々の勉強も大変だと思いました。
昨日訓練の際、私も一緒に非常ドアの開閉要領を確認したのですが、
B747
B747−400
B767
B777
DC10
と、インストラクターのプレッシャーをものともせず5種類のドアの開閉を淡々とこなしていく彼/彼女達を見て、感心すると同時に尊敬してしまいました。
私の場合はB747だけでいいのに、、、、ぐだぐだだし。
こういう訓練ってコックピットクルーとキャビンクルーの相互理解を図るのにはいい訓練になるなと思いました。
逆に、キャビンクルーも我々のシミュレーター訓練に同乗すればいいのに。