母国語による航空機管制
初めてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるエセイサ空港へ
到着時、空港周辺の空域はアルゼンチンの国内線で大忙し。。。
管制官は国内航空会社の便に対してはスペイン語で管制を行うので、副操縦士(イギリス人)と私には他の飛行機がどういった管制を受けてどの位置にいるのか、何が何だかさっぱり分かりません。
英語で管制が行われている場合、我々パイロットは他機のコールサインと管制官の指示でおおよその位置や進入順序を把握して自分でスピードをコントロールしたり、混雑による到着の遅れをお客様に伝えたりするのですが、アルゼンチンのようにスペイン語で管制をしているところだと全く他機の状況が分からないのでそういったことができません。
この国内航空会社に対して、母国語で管制するっていう国はまだまだあるようで、私の知る限り
フランス
スペイン
ブラジル
チリ
中国
ロシア
などなど、、、、
これらの国へフライトする時はとっても不便です。
もちろん母国語を大切にすることはとっても良いことだと思いますし、自国機に対して母国語で管制したほうが意思疎通が容易だったりするので大賛成なのですが、、、、、
その裏で特に中国なんかだと中国語でやり取りすることによって外国籍の飛行機が後回しにされて、後から来たはずの中国籍の飛行機が離着陸の前に割り込んだりすることがあるので、そういった抜け駆けのようなことは辞めてほしいな〜なんて毎回思うわけです。。。