スケジュール交換
長い間、日本便がスケジュールされず、そろそろ日本の調味料が少なくなってきたので買い出しのため、他の機長に頼んで私が飛ぶ予定だったバンコクへのフライトと彼の日本へのフライトを交換してもらいました。
日本の航空会社だと機長には路線資格や空港資格といった細かな規定があるので、こういったスケジュールの交換は難しいですし、一度リリースされたスケジュールを変更するとなると上長への許可を含め煩雑な書類手続きが必要になってくるので、スケジューラーは嫌がるし、そもそも変更するにあたってそれ相応の理由が必要だったりします。
日本の航空会社で
「調味料が無くなったから、買い出しに行きたいので便を変えてくれ!」なんて言えない、、、、絶対に。。。
その点、海外の航空会社は比較的容易にパイロット同士でスケジュールを交換できるので、非常に気が楽です。
「体調悪いから、ちょっとフライト変わってくれない?」
ってのはよくありますが、
「彼女に会いに行くから、俺のバンコクへのフライトと君の広州へのフライト交換してくれない?」
とか
「家族と一緒にメルボルンに行ってみたいから、俺のシカゴ便と交換してくれない?」
なんてのは日常茶飯事で、
かつて「俺、長いフライト嫌だから、君の短いフライトと交換してくれない?」ってのもありました。
もちろん、交換するには当事者同士の同意が必要なので自分の気に入らない理由だったり、自分が予定されているフライトを飛びたければ別に交換する必要はありません。
こういった「融通が効く」というのも海外の航空会社で働く一つの魅力かもしれません。
ということで無事買い出し完了。
それにしても10月下旬ってこんなに肌寒かったかな?