FLIGHT LOGBOOK

パイロットの日記

          最近の出来事

          2021.10.05 初めてのセーシェル

          2020.02.05 初めてのマイアミ

          2020.12.21 初めてのカトマンズ

          2020.04.13 初めてのアテネ

          2020.02.15 初めてのロンドン・ガトウィック

          2019.07.01 初めてのマラガ

          2017.06.05 B777資格再取得




世界で活躍するアジア人

今回、初めて南アフリカモザンビークに行って、まずはじめに気がついたこと

「中国人、韓国人が多い」


もちろん観光客としてでは無く、彼らはそこで暮らしています。

恐らく発電所の開発、資源の発掘、公共施設の建設、自動車や電化製品の販売といった仕事をしているのでしょう、

赴任してきたのか、それとも現地採用で働いているのかは分かりませんが。。。



彼らを見ていて、ふと先日読んだ日経新聞の記事を思い出しました。

「日本の若者たちよ、慣れ親しんだ環境から世界へ出よう」

─アジアの人と比べて日本の若者には何が足りないのでしょう?


 足りないのではなく、満ち足りているのだと思います。日本にいればどうにか生活できるし、平和で安全。しかも母国語が使える。しんどい思いをして外国語を学ぶ理由がない。足りすぎて飢餓感を覚える要因がないことが、世界に打って出ようという気持ちを持ちにくくさせているのではないかと思います。

 自分のいる環境に不満を持っていて、何とか這い上がろうとしている人たちのハングリー精神はすさまじい。アジアに限らず、どの国もそうです。もちろん、日本にも世界を目指すチャレンジャーはたくさんいます。ただ、相対的に日本人の影が薄い背景の1つには、「豊かすぎる」という要因があると感じます。

はたして、彼らが自国に不満を持ちハングリー精神をもってアフリカ大陸まで来たのかどうかは分かりませんが、

 20代、30代の方は、私より20年、30年長く生きられるわけで、ぜひそのことの大切さを意識してください。そして、感性が豊かで知的吸収力が最も高い時に異文化に飛び込んで、知的な刺激を自分に与え、新しい環境に適応する力を鍛えてください。

 「進化論」のチャールズ・ダーウィンはこう言っています。「最も強い種族が生き残るわけではない。最も知能が高い種族が生き残るわけでもない。変化に対応できる種族が生き残るのだ」と。適応力こそがこれからの時代を生きていくために一番大事な力です。

少なくとも彼らはアフリカ大陸で適応力を身に付けて、この先の時代を生き残る資質を磨いているような気がしてなりません。