パンク
スウェーデンからの復路便
長いフライトを終え、目的地の空港に向けを降下を開始したところで管制官から異例の減速指示
それに引き続き、待機空域へ行って待機して下さいとの指示が、、、、
取り急ぎ、残燃料を再確認し代替飛行場の天気と使用滑走路を確認した後、あと何分待機できるかを計算。
通常なら15〜20分程度待機できる燃料を積んでいるのですが、今回はスウェーデンからず〜っと燃費の良い高度で飛んでくることができたので、30分の待機燃料がありました。
待機空域に入ったところで状況を確認すると、どうやらどこかの空港を出発した飛行機が離陸時にタイヤがパンクしたようでその飛行機が着陸するので最悪の場合、滑走路上で停止して牽引しその後は滑走路点検のため滑走路が暫く使えませんという情報が入ってきました。
私「う〜ん、、、」(´・ω・`;)
こういった場合、最悪のケースを想定して計画しないといけないのでとりあえずお客様に状況をアナウンス。
続けて、代替飛行場までの飛行経路をFMS(飛行管理装置?)に入力して、、、、あとはどのタイミングで代替飛行場に向かうかの判断をするだけ。
代替飛行場に向かう決心をしても、その後管制官から管制承認をもらうのに5分程度、恐らく他の飛行機も同じように代替飛行場に向かうから管制の混雑を考慮して10分の余裕をみておかないと、、、って考えると空中で待機できるのは20分程度
最大限粘って22分、、、、それ以上は決心を遅らせることができない。
待機時間を決めたら副操縦士にその時間を伝え、いまから20分後の時刻を確認して注意深くこまめに残燃料をチェックします。
結果、待つこと18分、、、、、無事にパンクしていた飛行機が着陸し自力で滑走路を開放、滑走路点検もスムーズに終了しちょうど良いタイミングで滑走路の使用が再開されました。
もう気持ちは半分、代替飛行場に向かっていたのですが運良く何事もなく目的地に到着することができてやれやれ。
そういえば、昨夜は「ペルセウス座流星群」の最高の観測日で
つい数時間前までコックピットから眺める流星群に癒され、感動していたのが遠い昔のように感じたフライトでした。