パイロットの需要と供給
ドイツでのニュースですが、こういった記事がありました。
よくボーイング社やエアバス社の予測でこの先20年間で何千機の航空機需要があり、整備士、パイロットともに不足するというニュースが流れていますが、現実はこのドイツのニュースのように甘くはありません。
これまでのパイロット=高給、休みが多いといったイメージを作ってきた世界的なレガシーキャリアは軒並、経営難に陥り機材やパイロットを減らしそれらをより効率的に運用しています。
一方でアジアやヨーロッパで急激に成長しているLCCでは機材やパイロットが不足していますが、不足しているのはエアラインでの経験のあるパイロットで、ライセンスを取得してジェット機の経験のない副操縦士候補生は募集をかければ大量にあつまる状況です。
日本国内で自費でパイロットライセンスを取得し、プロのパイロットとして就職しようとする場合、これの1.5〜2倍の費用がかかります。
日本国内において、ライセンスを取得してパイロットとしての仕事に就く事ができない「パイロットの失業率」がどれくらい高いのかは知りませんが、決してこのドイツの14%に負けず劣らずの状況ではないかと推測します。
今後、パイロットを目指す人たちにはこういった現実も理解した上で挑戦してもらいたいと思います。