自動化社会
グーグルが自動運転車を開発したと少し前のニュースでありましたが、
我々の職場であるコックピットも高度に自動化が進んでいます。
たまに「自動操縦だから楽なんでしょ?」という質問を受けることがありますが、自動操縦のシステムを理解して状況をモニターするのも大変ですし、その自動化されたシステムに何かのトラブルがあったときはバックアップのシステムを使って操縦しなければならないので自動操縦=楽ということは決してありません。
しかしこの自動化により、パイロットの"飛ぶ"という技量は確実に低下している訳で
どういったように低下しているかを説明しているのが、こちらの書籍です。
オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-
- 作者: ニコラス・G・カー,篠儀直子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 単行本
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パイロットに関わらず医者、建築士、デザイナーと幅広い分野での自動化とそれにより職業人の低下している能力を理論建てて説明しています。
途中、少々過激な表現もあり、行き過ぎ感はありますが主張としては間違っていないと思います。
エアラインパイロットを含め自動化が進む職場環境の方には是非読んでいただきたい本です。