18年ぶり、、、
天気予報では晴れだったのですが、ジャカルタ到着前に天気を確認すると雨。
そろそろ降下開始しようと思ったところで管制官から待機の指示が、、、、
航空路での待機指示、、、、ということは着陸までなが〜い順番待ちが予想されます。
出発前の天気予報は「晴れ」で雨なんて一言も言っていなかったから
予備燃料を搭載していません。
とりあえず管制官にどれくらいの時間待機が必要ですか?と聞いても返事なし。。。。
隣では副操縦士の訓練生がアタフタアタフタ (;´Д`)
飛行計画上の代替空港は少し遠くのシンガポール
シンガポールまでの必要燃料を考えると、ここで待機できる時間は10分
とりあえず最も燃費の良い速度に減速し、冷静に状況を考えます。
- 未だ巡航高度から降下すら開始していないから、10分以上待機するのはほぼ確実
- ジャカルタの天候は雨が降っているけど、それほど悪くない
- ジャカルタでの待機が予想以上に長引き、待機燃料が枯渇した場合どうする?
- 緊急状態で着陸できる飛行場は近辺にある?
と限られた時間の中で、頭の中でいろんな条件を組み合わせて最もリスクの少ない選択肢を選びます。
もちろん、選んだ選択肢が上手く行かなかった場合の代替案も常に考えて。
で、今回の場合はシンガポールに行く為の燃料を待機燃料として使うことに決定。
万が一、待機が長引いて待機燃料が枯渇した場合に着陸する空港も確認
後は他機の状況を見ながら自分の判断が正しいかどうか、頭の中で条件をアップデートしながら何度も考えます。
しばらくして管制官から、「待機予定時間は50分」というお知らせが、、、、
う〜ん、、、、微妙。
これがちょっと延びて1時間になったら、、、、いよいよ燃料がなくなるな〜
と考えながら緊急状態で着陸できる飛行場のチャートをおもむろに眺める自分。。。
運良く、その後の待機時間は40分で終了し、待機空域を出て管制官による誘導が始まり、
結局、15分少々の待機燃料を残して無事にジャカルタ空港に着陸。
この天候のおかげで、ホテル到着後はグッスリと眠ることができました。