FLIGHT LOGBOOK

パイロットの日記

          最近の出来事

          2021.10.05 初めてのセーシェル

          2020.02.05 初めてのマイアミ

          2020.12.21 初めてのカトマンズ

          2020.04.13 初めてのアテネ

          2020.02.15 初めてのロンドン・ガトウィック

          2019.07.01 初めてのマラガ

          2017.06.05 B777資格再取得




副操縦士の給料

前回のブログのコメント欄で、りなさんから頂いた質問。

 

副操縦士の方のお給料って、大体どのくらいなんでしょうか?」

 

私も興味があったので、オスロからの帰りの便で副操縦士に聞いてみました。

 

オランダ人の彼はオランダにあるフライトスクールに通い、エアラインパイロットになるために必要な事業用操縦士(多発)と計器飛行証明のライセンスを取得したのですが

 

訓練にかかった費用は総額で

 

120,000ユーロ(=約1600万円)

 

一部銀行で教育ローンを組んで、今でもその返済をしているそうです。

ちなみに金利は4%、、、

 

 

で、フライトスクールを卒業後、いま話題のライアンエアーB737副操縦士として就職

 

休暇等で飛ばない月の給料が4000ユーロ、忙しく飛んだ月の給料が7000ユーロ

平均すると6000ユーロくらい。

 

ライアンエアーの場合、勤務地がオランダ国内じゃなかったので

 

うまい具合に税金を払わないようにオランダでの滞在日数をコントロールしていたそうです。

 

で、いまの会社でB787の訓練を終えて飛び始めると平均月給が9000ユーロ、、、教育ローンの返済が楽になると言っていました。

 

 

 

ちなみに、彼のライアンエアーの同僚が会社の乗員に対する扱いに嫌気が差し

 

TUIというオランダの格安航空会社に転職してB737副操縦士として乗務しているそうなのですが

 

月の平均給料が4000ユーロ、そこから税金を引かれて手取り2300ユーロ、、、、

 

教育ローンの返済が毎月1200ユーロなので、パイロットの仕事だけじゃ食っていけないと悩んでいて、既に再転職に向けて履歴書を書いているとのことでした。

 

 

 

 

世界的にパイロット不足が叫ばれていますが、まだまだ待遇の悪い航空会社も多いようです。