聖地
サウジアラビアにあるジェッダへの往復フライト
ジェッダはイスラム教の聖地、メッカの近くにあり年間を通じて巡礼のお客様が多く乗られています。
特にハッジ(大巡礼)の時期は世界中のイスラム教徒が巡礼にくるので、チャーター機の747で空港が大混雑
空港にはハッジ専用の巨大なターミナルが2つあり、常に搭乗率100%のジャンボが入れ替わりで到着する様子は見ていて圧巻です。
巡礼に行く際、聖地に入る前にイスラム教徒はミーカート(Miqat)と呼ばれる場所でイスラムの正装に着替えなければなりません。
昔は陸の旅だったので正装に着替える場所(5カ所)が明確に定められていて、そこで着替えたそうなのですが
近年は空の旅で来るイスラム教徒が大勢います。
ということで、この空港に飛来するすべての航空機はイスラム法にのっとり
ミーカートを通過する30分前と5分前に機内放送を入れなければなりません。
機内の様子を見た事はありませんが、この30分前のアナウンスが入ると
乗客のみなさんは正装(イフラーム)に着替え始めるそうです。
あとサウジアラビアは中東の中でも特殊な国で
空港や計器進入がアメリカの規定(TERPS)に基づいて設定されているので
私の働いている航空会社を含めヨーロッパの設定に基づいて運航している航空会社は
着陸できる最低気象条件がチャートに公示されているものが使えません。
ジェッダに飛ぶ際にはいろんなことが通常のフライトと異なるのでなんだか新鮮です。