日本のカレー
今月からホーチミンのフライトが787から777に変更になったので
久々に777でホーチミンへ。
病欠で1年ちょっとお休みしていたシニアな機長の訓練で久々に右席からの教官業務。
不慣れな右席での業務を無事に終え、雨季の終わったホーチミンに到着
なんだか日本のカレーが食べたくなったので、「 CoCo壱番屋 」のベトナム1号店へ、、、
安定の日本カレーって感じでした。
ホーチミンからの折り返し便は、右席での操縦、、、
エンジンを始動して地上滑走を始めると
あれ?
なんだか?
違和感が、、、、
離陸中も
なんだか落ち着かない感じ。
巡航に入って、ログブックを振り返ってみると
右席での離着陸、、、、6ヶ月ぶり。
そりゃあ、慣れない感じになる訳だ。
なのに何故か着陸は自分でも驚くような美しい着陸
誰も褒めてくれないので、自分に100点満点あげたい。
バンガロールでブーリー
またもや訓練便の予定が訓練生のライセンスが予定通り発給されず、訓練キャンセルとなり通常編成でセネガル人副操縦士とB777に乗ってバンガロールへフライト
なんでも新規採用されて限定変更の技能審査を受けるパイロットが多すぎて、航空局のライセンス発給が追いつかないんだとか、、、、
うちの会社でセネガル人のCAさんはちょくちょく見かけるのですが、セネガル人のパイロットを見るのは初めて。
巡航中、セネガルの黒歴史である奴隷貿易の話からセネガル料理、そしてエアラインの話までいろいろと聞くことができました。
この会社に転職してくる前はラゴスにある航空会社でB737に乗務していたそうなんですが、同僚に日本人パイロットがいたという話を聞いて驚き!
まさかラゴスでB737に乗務している日本人パイロットがいたなんて、、、、
まさにサムライパイロット
つい先日、パラグアイでB767に乗務していた日本人パイロットの話を聞いて驚いたばかりですが、さらなる驚きでした。
ラゴスのサムライパイロットさんは既に転職され、ドバイで元気にB737を飛ばされているそうです。
世界で活躍するサムライパイロット、、、、その話を聞くと自分も頑張ろう!という気持ちになります。
ということで、頑張ってフライトした後は久々のインド朝食
プーリーマサラ
たまに食べると凄く美味しく感じます、インド料理。
ミラノでパスタ
訓練便の予定が訓練生のライセンスが予定通り発給されず、訓練キャンセルとなり通常編成でイタリア人副操縦士とB777に乗ってミラノへフライト
日本貨物航空で働いていた頃に頻繁にミラノに仕事で来ていましたが、現在の会社に転職してから実は初めて、、、、旅客便では初めてのミラノ便となりました。
ログブックを振り返ってみると、最後にミラノに来たのが8年前
久々の空港でしたが何も変わることがなく、、、、なんだかちょっと拍子抜け。
宿泊は空港直結のホテル、気温24度で気持ちが良いので空港周辺をジョギングしようとしたのですが、空港にアクセスできる道路は
自動車専用道路のみ
地図で調べると空港周辺に走りやすそうな川や森があるのですが、残念ながら危なくてそこまでたどり着けない。。。
ということで、空港駐車場周辺をグルグルグルグル走ってきました。
イタリア人副操縦士はフローレンスの実家に帰ったので、ひとり寂しくホテルで夕食
やはりイタリアではイタリア料理です。
マンチェスターでピザ
パイロットのキャリアと年齢
前回のマグカップさんからのコメントで
話変わりますが北海道の会社がコーパイ候補を年齢不問で募集始めました。
(元自衛官はだめみたいですけど)
気が向いた際にパイロットのキャリアと年齢について一本エントリー書いてもらえないでしょうか?
というのがあり、時間がある時にパイロットのキャリアと年齢について考えていたのですが、、、、
日本っていうかアジアの国々では儒教の影響を少なからず受け、
年上を敬う文化が形成されていて
年齢での上下関係が未だに存在したりするので
パイロットに限らず、会社の人事部としては
年配者の新人って扱いづらい
↓
じゃあ採用を控えよう
ってなっちゃいますよね。
欧米では性別、人種、宗教、年齢によって差別を行ってはならないという法律があったりするので、ある程度の社会経験を積んでからキャリエチェンジでエアラインのパイロットになったという人と一緒に飛んだこともあります。
珍しいところでは、元
高校の数学の先生
エレベーターの開発技術者
眼科医
プロテニスプレーヤー
海軍の潜水艦クルー
年齢は20台後半から40台後半まで様々、、、
個人的な感想ですが、キャリアチェンジしてパイロットになった人の方が一緒に飛んでいて話題が豊富で楽しいです。
けどやっぱり日本では費用や年齢の面で、社会人になってある程度経験を積んでからのパイロットへのキャリアチェンジって難しいですよね、、、今後この北海道の航空会社のように年齢不問で広く門戸を開く航空会社が増えることを願っています。
日系航空会社のサービス
夏休み、、、ということで張り切って日本に帰ったのですが
あまりの暑さにびっくり。
日本食でも食べてのんびり、、、なんて考えていましたが暑さを逃れるために日本滞在を早めに切り上げ東南アジアに避暑に向かいました。
久々に日本航空の787に乗って
他社便に乗るとどうしても自社のサービスと比較してしまいますが、
日系航空会社のサービスのきめ細やかさに改めて関心した次第です。
フルサービス航空会社でも米系、ヨーロッパ系、東南アジア系、日系と様々な違いがあり、好みの分かれるところですが。
2018 SKYTRAX 13位以上の実力を垣間見たような気がします。
ということで夏休み終了、、、明日は久々のお仕事でホーチミンに行ってきます。
初めてのハイデラバード
再び機長昇格の見極めフライトでB787に乗って初めてのハイデラバードまで。
って、聞いたこともない都市、、、、、どこの国にあるのかも知らない。
恐らく殆どの日本人には馴染みが無いのではないでしょうか?
夜8時の出発だったのですが、離陸して暫くするとVHFの緊急周波数で
「サッカーの試合どうなった?」
とコテコテのイギリス訛のパイロットが質問
「1−0でイングランドが勝ってるよ」
とこれまたコテコテのイギリス訛のパイロットが返答
数分後
「サッカーどうなった?」
と違うイギリス訛のパイロットが質問
「1−0でイングランド」
と誰かが返答
これが延々と繰り返される、、、、、
ついにブチ切れた誰かが
「これは国際緊急周波数だから黙れ!」
と無線で叫ぶ始末。
で、10分くらいすると
「サッカーの試合どうなった?」
「1−0でイングランド」
の繰り返し、、、、、
一部のイギリス人によるものなのですが、、、、節度がなさすぎ。
となりでイギリス人に対する不満が爆発し、延々と歴史的確執を話し始めるフランス人副操縦士。
賑やかな夜でした。
ちなみにハイデラバードはインドの真ん中あたりにある地方都市です。
副操縦士の情報によると、空港から1時間くらい車で走ったところに”世界一美味しい”ビリヤニレストランがあるそうです、、、、行かないけど。