路線バスの旅
今回もボーイング社の訓練センターにあるシミュレーターをお借りしての新入社員訓練
ということで、ジェットスターアジアという航空会社を利用してシンガポールに到着しました。
イミグレーションを終え、ターミナルでダウンタウンにあるホテルに移動する手段を考えていると、案内のオバサンから「36番の路線バスで行けるよ」とのアドバイス。
「人のアドバイスは素直に受け入れなさい」という祖母の教えの通り
何も考えず、バス停にやってきた36番のバスに乗り込みました。
空港からと言えども、路線バスなので
通勤客や学生さん
が乗ってきたり、降りたり、、、、
なかなかダウンタウンに到着しません。
別に急ぐ旅でも無いので、渋滞にハマる路線バスに揺られながらのんびりと街を眺めること約1時間
見覚えのある風景が流れてきたので、ホテル近くでバスを降車
SUICAのようなプリペイドカード、ez-LINKで支払うと
1.8シンガポールドル (=約145円)
1時間バスに揺られて145円って、、、、
なんだかとっても得した気分
案内のオバサンに感謝した1日でした。
2月22日は竹島の日
ロンドンで食事会
納入されたばかりの真新しいB777に乗って訓練便でロンドンヒースロー空港まで。
いま働いている会社は新しい飛行機がどんどん納車?納機?されるので感覚が少しおかしくなっていますが、ピッカピカの飛行機は気持ちの良いものです。
ということで、訓練も問題なくロンドンに到着
ホテルに到着してぐっすり眠り、
朝起きると珍しく青空が広がっていたので、速攻で着替えてジョギングに行ってきました。
日曜日の朝ということで、道路も混んでいないし走りやすいな〜
気温も5度で乾燥しているのでそれほど寒さを感じないし。
途中、ジョギングを中断して着陸進入してくる飛行機のお腹を眺めていました。
ホテルに戻るとロンドンに滞在している他の便の機長から朝食のお誘いがあり、ホテル内のラウンジで一緒に朝食、、、
ラウンジでは我が社のA380のパイロット、A350のパイロット、そしてB787のパイロットが一緒に朝ごはんを食べていたので、そこに合流となり
ちょっとした「食事会」となりました。
1日に6便もロンドンに就航しているんです、、、今の会社。
他機種の機長や教官と話すことが滅多に無いので、朝から良いお話をたくさん聞いて、刺激を受けることができ充実したロンドン滞在となりました。
ということで、今日は午後から折り返し便。
そろそろ準備を初めます。
初めてのパタヤ
恐らくバンコクの発着枠が満杯なので、近くのパタヤに就航したのだと思いますが
バンコクから南にバスで2時間走ったところにあるリゾート地です。
今回は現地でお休みがあるノンビリとしたパターンなので
まるでバケーションに来ているみたい
ホテルに到着して、とりあえず着替えてビーチをジョギングしたら赤い砂浜でとても綺麗でした。
夜はウォーキングストリートと呼ばれる歓楽街を徘徊してきましたが
大勢の中国、韓国からの観光客で道路が塞がっていて思うように道を歩けない、、、
通りには所謂ゴーゴーバーと呼ばれるお店がたくさんあって、美しいタイ人女性やロシア人女性が強引な客引きをしていましたが、、、なんだか日本の温泉街を思い出してしまうのは私だけ???
2日間リゾート地でノンビリ、、、、こんな仕事なら毎月でも大歓迎です。
それにしても「パタヤ」と聞くとどうしても、その昔フジテレビで放映されていた
「笑う犬の冒険」のコント
パタヤビーチにようこそ〜
を思い出すのですが、、、、これ今放映したらいろいろな問題がありそうだな〜
FAA航空身体検査
教官任用訓練で教官訓練生右席、私が左席という変則的な編成でした。
今回、バンコクで少し時間があったので7年ぶりにFAAの航空身体検査を受験しようと思い、事前に調べてみるとホテル近くの
「バンコク病院」
でFAAの認定医師がいたので早速予約をとって行って来ました。
予約の電話をいれると
病院「MedXpressを終わらせてから来てくださいね〜」
私「何ですかそれ???」(゚д゚)?
MedXpressなんて聞いたこともありません。
詳しく聞いてみると、どうやらオンラインのアプリケーションのようで、、、
7年も経つと完全に浦島太郎状態です。
言われるがままに、FAAのウェブサイトからMedXpressにアクセスして必要事項を記入
全ての記入を終えると、確認番号が表示されるので
これを控えて病院に行って来ました。
病院に到着したら予想以上に近代的な大きな病院でビックリ
ちょっとした日本の大学病院くらいの規模です。
施設も新しくて清潔、、、、
昔からタイ政府は医療ツーリズムに力を入れていると聞いていましたが、なるほど納得って感じでした。
航空身体検査の検査機器も日本の航空身体検査で使っているものと全く同じ。
3時間位で全ての検査を終えて無事に航空身体検査証を受領して帰ってきました。
FAAの航空身体検査を取得したので、アメリカに行って久しぶりにプロペラ飛行機にでも乗ろうかな〜
職種変更
朝からフライトでプーケットに行く予定が、家を出る直前にスケジュール変更でシミュレーター訓練
頭の中はタイ料理だったのに残念、、、、
訓練は夕方からだったので、しばらくノンビリしてから訓練センターに出社
訓練生は自社養成の二人組でイエメン人とセイシェル人
何処かで見覚えのある顔だな〜
と思いながらブリーフィング開始しようとすると
セイシェル人訓練生「教官! 私のこと覚えていますか?」
私「うん、、、何処かで会った気がするんだけど、、、、」
セ「5年前に広州へのフライトで一緒に飛びました!」
私「一緒に???」
セ「当時はまだ客室乗務員だったんですが、日本人の機長が珍しくて、いろいろと話しを伺ったんです。」
私「お〜!!あの時の!」
セ「はい!」
私「、、、って覚えてないけど」(;´∀`)
どうやら客室乗務員からパイロットに職種変更したようです。
最近、多いな〜
客室乗務員からパイロットへの職種変更
仕事始めはバンコク
冬休みも終え、2018年の仕事始めでバンコクへ
今年も訓練がたくさん、、、初っ端から機長昇格訓練でB777の右席教官業務です。
既に副操縦士時代に何度かB787で一緒に飛んだことのあるフランス人の訓練生なので気心も知れていて、少しばかりリラックスしたフライトになりました。
今回のバンコク便は2泊ということで比較的スケジュールに余裕があったのですが、、、
行く先々で偶然にも現地在住の友人に出会い
旧交を深める、、、、というか飲み会続きの滞在となりました。
夜はナイトクラブに連れて行ってもらってストレス発散
翌日には、ばら寿司を食べに連れて行ってもらい
なんだか休暇なのか仕事なのかよく分からない滞在となりました。
いいな〜、、、、バンコク
いろんな意味で。
冬休み
初日の出ジョギングから冬休みに突入して
暖かいベトナムで9日間、ノンビリとした時を過ごして
リフレッシュして帰ってきました。
毎朝、ベトナムのお粥やフォーを食べて
午前中にジョギングして
昼寝、読書、、、、
あまりにもノンビリしすぎて、人生についていろいろと考えてしまいました。
久しぶりに聞いたミスチルで涙を流しながら、、、、
果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
癒えること無い傷みなら いっそ引き連れて
少しくらい はみだしたっていいさ
oh oh 夢を描こう
誰かの為に生きてみたって
oh oh Tomorrow Never Knows
心のまま僕はゆくのさ誰も知ることのない明日へ
あ〜、心のまま生きたいな〜
ということで、明日から現実に戻って仕事頑張ります。
初めてのベルリン
787から777への機種移行訓練でフランス人機長と初めてのベルリンにやってきました。
飛行中、コックピットにコーヒーを持ってきてくれた若いキャビンクルーさん
キャビンクルー「キャプテン、ベルリンでのご予定は? みんなで出かけるんですが、一緒にいかがですか?」
私「特に予定は無いけど、寒いから遠慮しておくよ」
キ「残念、、、わかりました」
私「けど明日の朝は早起きしてベルリンの壁を見に行こうと思ってるんだ〜」
キ「何ですか?ベルリンの壁って???」( ̄ー ̄?)
私 ´・ω・) 「・・・」
あれ???
もしかしてベルリンの壁崩壊を知らない世代?
とちょっとジェネレーションギャップ。。。
到着が夜だったので、ホテルに到着したらとりあえず着替えて近くのバーで
カレーヴルストとドイツビール
外が気温マイナス3度ということもあり、冷えたビールが更に美味しく感じます。
「いや〜、寒い日は冷えたビールが最高!」
と冬なのに日本酒の熱燗が飲めない自分を励まします。
翌朝は早起きして予定通り西ベルリン→東ベルリン→西ベルリンをジョギング
ポツダム広場 〜 ブランデルグ門 〜 ベルリン大聖堂 〜 旧東ベルリン市庁舎 〜 旧国境検問所(チェックポイントチャーリー)〜 ゲシュタボ収容所跡
とぐるっと走ったのですが、今更ながら平和の尊さを実感して帰ってきました。
ということで、今日はこれからベルリンからの復路で仕事納め。
今年も1年間、周りの人達、そしてブログ読者さんの応援や支えがあって安全運航を行うことができました、
来年も引き続きよろしくお願い致します。
そういえば、、、、おまけになりますが
昨日、ベルリンに到着したら隣にハリボジェット、トロピカルフルーツ味が駐機されていました。
TUI航空というドイツの格安航空会社グループですが、いろんな塗装があって見かける度に心が和みます。
それでは、みなさま良いお年をお迎え下さい。
忘れ物。。。
公共交通機関は繁忙期、、、、ということでクリスマスも無く働きます。
パキスタンの首都カラチまで審査便
機長と副操縦士の1年1回の路線審査ということでコックピット後方にある
ジャンプシートに座って審査をしてきました。
お二人とも優秀なので、特に大きな指摘事項も無くカラチに到着してフライトが終了
その後、コックピットを片付けて客室に出ると
キャビンクルーと地上スタッフが客室内でざわざわ
もう全てのお客様は降機されてるはずなんだけど、、、、
私「どうしたの?何かあった?」
キャビンクルー「あの、、、お客様が、、、、」
私「???」
キ「お子様をお忘れになって、、、、」
となんだかとっても気まずそう。
ざわついている先を覗いてみると
5才くらいの女の子がエコノミークラスの座席にポツン。。。。
どうやらご両親が娘を機内に残したまま降機されて
ターミナルに行っちゃったみたい。
5分くらいして地上スタッフの無線機に両親発見のお知らせがあり
暫くするとお父さんとお母さんが3人のお子様を連れて迎えに来ました。
兄弟が多いので子供の数を数えないまま降機されたようで、、、、
泣きそうになりながらも、じっと座って待っていた女の子がとっても印象的でした。