Bidding System
昨日の続きでスケジュールについて、、、
欧米の大きな航空会社ではBidding Systemと呼ばれるスケジュールシステムが使われています。
日本語にすると、「競争入札方式」???
このスケジュール管理システムには
「LINE BIDDING SYSTEM」
「PREFERENTIAL BIDDING SYSTEM」
の2種類あり、
「LINE BIDDING SYSTEM」は一ヶ月分のスケジュールをコンピューターがパイロットの人数分作成するので
その中から自分の行きたい目的地や希望する休日がはいったスケジュールを選びます。
例えばパイロットが1000名いると、こんなのが1000個あるので、その中から自分の希望する月間スケジュールを選択
最上段が日付、その下が曜日
その下がフライトパターンの番号
「*」印は休日
アルファベットはステイ先の空港
一番左がLINE番号になっているので、このスケジュールが欲しい場合、710番を第一希望とします。
このスケジュールを希望する人が1名なら問題ないのですが多くの場合、多くのパイロットが同じスケジュールを希望するのでその場合、シニオリティー(入社順序)が一番古い人がそのスケジュールをビッドすることができます。
なので、シニオリティーの低い人はこのLINEを根気よく見て、第30希望とか第50希望とかまで入力しなければならなかったりします。。。。
通常、当月の上旬にこの希望スケジュールの入力が締め切りになり、コンピューターがそれぞれのスケジュールを決定して中旬か下旬くらいに翌月のスケジュールが正式に発表されることになります。
一生懸命、LINEを見て自分のビッドできそうなスケジュールを第30希望まで入力したのに、入社して最初の数年は毎月毎月
「RA」は自宅待機
ってなことも多々あります。というかこれが普通です。
「PREFERENTIAL BIDDING SYSTEM」の場合、
当月の上旬までに翌月の自分の希望する休日、就航地を第10希望まで入力し、コンピューターが全員の希望を最大公約数で叶えるような月間スケジュールを作成します。
ちょっと話が専門的で複雑になってしまいましたが、「パイロットのスケジュールってこんなかんじ〜↑」(ローラ風)
程度に分かっていただければ幸いです。