新しい翼を求めて
新年に書いて以来なので8ヶ月ぶりのブログです。
気がついたら2022年も後半戦に突入し、これから年末に向かってイベントが目白押しですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
新年のブログに書いたとおり、11年間努めたカタール航空を退職し新たな翼を求めアメリカのエアラインに戻ってきました。
カタールではエアラインの機長、教官、審査官、そしてカタール航空局の審査官と四足のわらじを履いた生活でしたが、130カ国を超える国籍のパイロットやキャビンクルーと一緒に働くことができたのは自分にとって良い経験になりました。
6月にアメリカのエアラインに採用され新たに乗務する飛行機の移行訓練真っ只中ですが、またちょくちょく近況やカタール航空での思い出をアップしていこうと思います。
ブログ読者に撮っていただいた写真が良い思い出です。
初めてのセーシェル その2
かなり時間が経ってしまいましたが、元気に働いております。
最近、本業以外の事に時間を奪われ仕事からもブログからも遠ざかっていました。
ということで、休暇ボケした二人がセイシェルのビクトリア空港にアプローチ
滑走路西側には切り立った1000メートル級の山
精密進入のILSは南側の滑走路31のみ
滑走路13側はRNAVアプローチ
着陸は左席の機長のみという社内規定があったので、自分での進入着陸
降下開始前に天候を確認すると南風だったので、滑走路13が使用されていました。
⇓ 予定通りのRNAVアプローチだったのですが
切り立った山が意外と近く感じ、圧迫感のある進入となりました。
到着後はセイシェル政府の規定でホテル内隔離だったので仮眠をとった後、海沿いでビール
セイシェル産のビールは沖縄のオリオンビールに近く軽い感じでした。
コロナの規制がなくなり外出できるようになったら再度セイシェルを訪れ、海沿いのジョギングに行きたいものです。
初めてのセーシェル その1
1ヶ月の休暇を終えて仕事に復帰
久しぶりの仕事でセーシェルの首都、ビクトリアまで
そもそもセーシェルってどこにある国?というくらい私にとって馴染みの無い国なのですが、、、
⇓インド洋に浮かぶ島国で、115の島々から成り立っています。
アフリカ方面にめったに飛ばないので、いつ行ったかな?とログブックを見返してみると最後にアフリカ大陸を飛んだのは南アフリカの首都ヨハネスブルグに行った時で
2014年9月
(;・∀・)
かれこれ7年も前です
ということで休暇で訛った頭を稼働させアフリカ大陸を飛ぶための知識をアップデート
いや、、、、新規インストール
IATA In-Flight Broadcast Procedureなんてもうすっかり忘却の彼方でした。
私「はじめまして、俺1ヶ月の休暇から帰ってきたばかりだから今日はよろしくね」
副操縦士「はじめまして、こちらこそよろしくおねがいします。自分も休暇から帰ってきたばかりなんです。」
私「そうなんだ〜、俺ビクトリア行くの初めてなんだけど、、、、」
副「私も初めてなんですぅ」
私「・・・」(・_・;)
副「・・・」(・_・;)
私「、、、じゃあ二人で焦らずひとつひとつ確認しながらやっていきましょう」
ビクトリア空港、、、、事前情報では空港横に山がそびえ立ってるので計器進入がちょっと特殊で進入中に風向きが変わったり下降気流が滑走路直前で吹くので要注意とのこと。
そんな空港に初めて行く休暇ボケした二人、、、、出発前に緊張感アップです。
(つづく)
キルギス旅行 その3 山登り編
ビシュケク滞在中、特にすることもないので
町から車で30分程度離れたアラアルカ国立公園に山登りに何度かでかけました。
春先ですと一面の緑だそうですが
残念ながら秋ということもあり
乾季で山肌が茶色くなっていましたが
所々で紅葉が始まり、秋のハイキングのような雰囲気を楽しんできました
遠くに氷河が見えました
人もいなくて静かな山々
とにかく空気が新鮮で美味しい
人生初挑戦の乗馬登山も
出発前に馬のブラッシングや乗馬テクニックを教えていただき
その後、1時間半かけて山頂まで
馬と楽しいひとときを過ごすことができました。
と、写真で旅を振り返っているとまた旅に出たくなります。
国立公園では来月末から雪がちらほら降り始めるそうです。
スキー場がたくさんあって雪質も良いんだとか、、、次回の旅行では冬のキルギスを経験してみたいです。
キルギス旅行 その2 食事編
旅行する前から中央アジアの料理って、基本的に羊の肉を焼くかスープにするか、、、
そんなものだろうなぁ〜
癖の強い肉が嫌いな自分はあまり期待していませんでしたが
現地でいろいろ食べてみると
美味しい(・∀・)!
単純に肉を焼いただけとか野菜を切っただけという料理でも
オーガニックな環境で育てられたから?
肉本来の味や野菜本来の味がしっかりとしていて私の口にあいました。
滞在中の典型的な1日の食事がこちらです
朝 フルーツティーとボルソック
フルーツティーが美味しくて毎朝飲んでいました
ボルソックと呼ばれるドーナツのようなものにチーズやハチミツをつけて頂きます。
昼 ラグマン
うどんと素麺の中間くらいの太さでとってもコシがあってモチモチしています
焼きそばのように麺を炒めた焼きラグマンもあります
おやつ とうもろこし
バザールや市場で買ってきたとうもろこしを温め、ビールと一緒にいただきます
仕事を忘れ昼から飲むビールは最高です
夜 シャシリク
いわゆるバーベキューのようなもので鶏や牛や羊の肉を焼いたもので玉ねぎを薄く切ったものと一緒に食べます
こうやって写真を振り返ると、、、、完全にカロリーオーバー (;´Д`)
休暇終わっても頑張ってカロリー消費しないと、、、
ちなみにキルギスから帰ってきた後も朝の紅茶が日課になって未だに飲み続けています。
〜番外編〜
飲みすぎた日の翌朝にぴったり、アシャリャンフー
これで二日酔いもスッキリ
(続く)
キルギス旅行 その1 ジョギング編
早朝、日が昇る前のマナス国際空港に到着し
ワクチン証明を提示した後、イミグレーション、カスタムと
拍子抜けするくらいスムーズに入国
幸運にも私が住んでいる国のワクチン接種証明があればPCR検査陰性証明もなく入国可能で入国後の隔離も必要ありませんでした。
空港からタクシーを利用しビシュケクの町まで約30分
Airbnbで予約したアパートに到着する頃には夜が明けていました。
宿主に早着することを連絡していたので予定通りチェックインし仮眠
その後、旅の疲れを取るため市内観光ジョギング、、、
旧ソビエト連邦の国だけあって東西南北に整然と整備された道路が走り
歩道が整備され街路樹が多く植えられていて、町の中には公園もたくさんあるのでとても走りやすい町です
毎日青空が広がりあまりにも気持ちが良いので日々の日課のように毎日走り続けることになりました。
(続く)
久々の海外旅行
コロナ禍が始まって以来、国境を閉鎖する国があったり入国できても隔離が必要だったりと
海外旅行をする機会が減り
更に貨物便が忙しくなり
ここ半年くらいは解雇されたパイロットが再雇用で戻ってきた為に訓練審査が忙しくなり
気がついたら最後の海外旅行はコロナ直前の2020年2月のバリ、、、1年7ヶ月前です。
今回、仕事も一段落し少し遅い夏休みを頂いたので気晴らしに久々の旅行をしようと思い立ちいろいろリサーチ
隔離無しで遊びに行けそうな国は限定されていて
アメリカ
イギリス
ドイツ
イタリア
スペイン
といろいろ候補があったのですが
仕事で行ったことあるし、これからもまた行く機会が頻繁にあるだろうなぁ、、、、
どうせならこんな機会じゃないと行けないようなところ
と考えていたところに、同僚が貨物便で行ったアルマトイが楽しかったという話をしていて
中央アジア!(・∀・)
いままで行ったことないし、面白そう
で、中央アジアといってもいろんな国があり
コロナ禍で隔離なく入国できて、エアラインの利便性の良いところ
ということでリサーチした結果
に決定しました。
初めての国、というか初めて足を踏み入れる地域
そこで約2週間のんびりとしてきました。
(続く)
キエフジョギング
結局、キエフへのフライトは
往路がA320で便乗
復路がB787に乗務
という変則的なパターンだったのですが
A320のパイロットがイラン人機長(女性)、スペイン人副操縦士(女性)
B787のパイロットが日本人機長(自分)、スペイン人副操縦士(女性)
と自分以外みなさん女性というこれまた変則的な編成でした。
キエフ到着後、パイロット4名でウクライナ料理を食べに行ったのですが
食事中の話題は
お肌の手入れ
おすすめ健康食品
おすすめ化粧品
という、、、、なんだか通販番組を見てるような感じで新鮮でした。
翌朝は早めに起床し、市内を流れるドニエプル川沿いや独立広場をジョギング
市内には歴史的建造物が多く、緑や坂道も多いので走っていて飽きることがありません
街ではマスクをしている人の方が少なく、レストランやバーも通常営業しているので
コロナの影響を感じることなく過ごすことができました。
特にこれからの季節は過ごしやすくて観光で訪れるには最適です。
1週間くらいの休暇で遊びに行ってみたいなぁ
突然のキエフ
皆様、ご無沙汰しております
ここのところ定期便のようになった月1回の関空貨物便のみの運航で
日本に到着してもホテルで隔離なので特にブログネタもなく、、、、
と言い訳しつつ日々変わらずジョギング生活をしています。
コロナの影響で運航本数が激減しフライトがめっきり減ったうえに、技量維持やお金の為に休日でも飛びたいというパイロットが増えたので、ここのところ会社から突然呼び出されることもなく安心しきっていたのですが
昨夜、0時過ぎ
熟睡していたところ携帯電話が鳴り響いたので
寝ぼけながら電話にでると乗務管理部からでした。
乗務管理「機長、夜分申し訳ありません、いまからキエフに行ってください」
私「は〜い、出発は何時?」
乗務「2時間後です」
私「じゃあ間に合うように行きます」
乗務「よろしく〜」(ガチャン)
電話を切っても寝ぼけてる自分
私「・・・」
私「・・・・・」
私「・・・・・・・」
徐々に目が覚めてきたので、そろそろ準備しようかと思いフライトについて考えてみる
宿泊便? 折り返し便?
訓練便? 通常便?
777? 787?
私 (´・ω・`)???
しまった、、、何も聞いてない
「そもそもキエフってどこの国?」
「聞いたことはあるけど、行ったことないんですけどぉ〜」
と真夜中の部屋に響く独り言
( ゚д゚)ハッ!
そうだ、こんなときこそ
私「アレクサ! キエフってどこ?」
アレクサ「キエフはキエフにあります、ウクライナの北西の都市です」
そりゃぁキエフはキエフにあるんだろうけど、、、、どうやらウクライナにあるらしい。
そこでタイミングよく再び乗務管理部から電話
乗務「機長、出発時間をもう一度確認します、いまから約1時間50分後の午前2時です」
私「泊まり? 777の貨物便?」
乗務「はい、泊まり便です、往路はデッドヘッド(便乗)で復路が787の旅客便をオペレートです」
私「了解」
ということでバタバタしながらも生まれて初めての国
とりあえず仮眠してからジョギングに行ってきます。
2回目の乗務管理部からの電話、、、、こいつ寝ぼけてたから絶対2度寝して出勤してこないはずって思ってかけてきたんだろうなぁ。
2回目のワクチン接種
早いもので前回の接種から3週間
ということで、行ってきました2回目のワクチン接種
先月の時点ではパイロットと客室乗務員が優先的に接種していたので、クリニックはクルーだけで比較的がら〜んとしていましたが、
今月から地上の職員も接種開始となったのでクリニックは大混雑でした。
もちろん3密は避けているので建物内の人数が制限されていて、
ソーシャルディスタンスもしっかりとっているのですが
ここのところ出歩くこともないので久々にたくさんの人を見たって感じでした。
そんな中、パイロット専用の接種部屋がありそれほど待つこともなく無事に2回目の接種を終了
前回同様、注射した場所が痛い以外は何も症状なし
2週間後に政府発行のワクチン接種証明を取得したら、この国に戻ってきた時の自宅隔離が免除になるので今までより少し行動範囲が広がるかな?
早くワクチンパスポートを導入して再び自由に世界を旅行できるようになってもらいたいものです。
ワクチン接種
会社からCOVIDのワクチン接種を希望しますか?との連絡があり
「もちろん」と答えたら翌日予定されていたパキスタンへのフライトがキャンセルとなり
「明日、社内のクリニックで接種してください」
とのメールが届き、行ってきました
そのうち順番が回ってくるんだろうな〜、くらいに考えていたので
急なスケジュール変更でしたが嬉しいサプライズ
当日は流れ作業でスムーズに進み1回目の接種終了
私の働いている国ではファイザーとモデルナが認可されているのですが選ぶことはできず
目の前にはファイザーのワクチンが置かれていました。
副作用で発熱とか倦怠感とかいろいろと言われていますが
個人差があるようで、、、、接種した後、注射したところが痛かった以外特に症状はありませんでした。
2回目はきっちり3週間後ということなのでまた来月です。
2年ぶりの超長大路線
大阪から帰ってきて少し休んだのち、超長大路線でマイアミまで、
いわゆるUltra Long HaulとかUltra Long Rangeとか言われてるやつです。
最後に超長大路線に乗務したのが、2018年11月のオークランド便ですから、ほぼ2年ぶりです。
北極の若干南を通過しての、長時間の勤務
途中、交代要員の機長と副操縦士にバトンタッチして休憩をとりながらのフライト
グリーランドが綺麗に見えて癒やされました。
マイアミに向けて降下中、以前働いていたエアラインのコールサインが聞こえて懐かしい気持ちになりながら無事着陸。
今回のマイアミ便は現地で2日間お休み
コロナ禍なので人混みを避けつつ、ジョギングをして過ごそうと思います。
チャレンジアクセプテッド航空?
香港でとなりに駐機してあったB747-400F
隣に座っていたケニヤ人副操縦士にチャレンジアクセプテッド航空って何?と聞くと
真っ白な機体にChallenge Acceptedだけってめっちゃシュールなペイント、、、、インパクト大です。
で、調べてみるとどうやらエアラインの名前は
CAL Cargo Airlinesだそうで、ベースはテルアビブ。
会社のスローガンが「Challenge Accepted」だそうです。
いくらイスラエルが小国とは言え、たったの2機でそれも747で貨物だけ?
と疑問に思い
更にこの会社について調べて見ると、なんだか知らないほうが良い感じの、、、、、以下省略
人生には知らなくて良いことの方が多い、というのがモットーなのでこれ以上深くは調べません。
ちなみにパイロット絶賛募集中です。
イスラエルのパスポート又はIDが必要ですが、、、、