FLIGHT LOGBOOK

パイロットの日記

          最近の出来事

          2021.10.05 初めてのセーシェル

          2020.02.05 初めてのマイアミ

          2020.12.21 初めてのカトマンズ

          2020.04.13 初めてのアテネ

          2020.02.15 初めてのロンドン・ガトウィック

          2019.07.01 初めてのマラガ

          2017.06.05 B777資格再取得




秋を通り過ぎて、、、

久々にやってきましたオスロ

 

9月下旬だというのに、気温7度。。。

 

 

ジョギングに行ったのですが、紅葉が綺麗でした

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恐らくもう来月は冬季運航ですね、、、今のところ来る予定はありませんが。

 

 

もちろん夕食はノルウェジアン・グリルドサーモン

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さっぱりとしたソースが食欲をそそりました。

 

 

ということで適度な疲労を感じつつ、、、お休みなさい。

 

 

 

 

 

ステレオタイプ(続き)

偶然にも本日の教官会議で人材開発部の部長さんが来られて、「先入観」について45分程度お話をされました。

 

 

先入観は11種類に分類されて

 

そのうちの一つが「無意識の先入観」

 

生まれ育った国や人種、宗教によって潜在意識の奥深くに根付いているので、それを払拭するのは難しい、、、、そうです。

 

 

分類された先入観をひとつひとつ説明され、とても興味深いお話でした。

 

 

 

 

結局のところ「自分自身が先入観を持っているという意識を持つことが大切」なんだと思います。

 

 

いや〜、なんだか少し気が楽になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステレオタイプ

少し前にケニヤ人副操縦士とドイツ上空を飛んでいる時、、、、

 

ケニヤ人「僕、高校生の時に短期の交換留学でドイツに来たんだけど、ホームステイでドイツ人の高校生の家に1週間泊まったんだ〜、もう10年くらい前の話だけどね」

 

私「へ〜、若い頃にいい経験したね〜」

 

ケ「初日にホストファミリーが僕を驚かそうと、リモコンでテレビの電源を入れたり切ったり、エアコンの電源を入れたり切ったりして見せてくれたんだよ、、、魔法みたいでしょ?って」

 

私「へ〜、その時に初めてリモコン見たの?」

 

ケ「いや、、、、僕は幸運にも裕福な家庭に育ったから、子供の頃から家庭には最新の電化製品がたくさんあって、全然驚かなかったんだけど、なんだかホストファミリーに申し訳なくて驚いたフリをしたんだよ。」

 

私 「・・・」(´・ω・`)

 

ケ「あ、、、あと自家用車のメルセデスで迎えに来てくれたんだけど、それもすごい自慢されたな〜」

 

 

 

なんだか切ないお話、、、、

 

 

 

 

ケ「で、数ヶ月後そのドイツ人学生が逆にケニヤに交換留学に来て、うちにホームステイしたんだけど、自家用のジェットヘリで迎えに行ったらビックリしてたよ。」

 

私「え!?自家用ジェットヘリ?」(゚Д゚)

 

ケ「うん、うちの庭にヘリポートがあるから」

 

私「・・・」(´・ω・`)

 

 

そりゃあ自家用車メルセデスとかリモコン程度じゃビックリしないよね、、、、

 

 

 


多種多様な国籍、人種の中で働いていると、ステレオタイプな人間にならないよう日々心がけているのですが、やっぱり先入観や思い込みで人を見てしまうことってあるんですよね、、、、特に訓練便や審査便の場合、先入観や思い込みで人を判断すると公平に評価できなかったり、的確に指導をできなかったりするので気をつけるようにしているのですが。

 

あらためて先入観を捨てようと思ったフライトになりました。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異常姿勢の防止及び回復訓練

会社では先月くらいからヨーロッパ当局(EASA)の指導で

 

「Upset Recovery and Prevention Training」

 

を開始しました。

 

 

日本語だと「異常姿勢の防止及びそこからの回復訓練」ってところでしょうか。

 

まずは教官からということで

 

座学が1日

 

ワークショップが1日

 

シミュレーター訓練が1日

 

の3日構成で教官訓練が行われ、それに参加したのですが

 

内容が航空力学から最近の事故調査報告まで広範囲に及ぶ内容で

 

充実した3日間

 

久々に

 ↓ 航空工学の本 

Aerodynamics for Naval Aviators: NAVWEPS 00-80T-80 (English Edition)

Aerodynamics for Naval Aviators: NAVWEPS 00-80T-80 (English Edition)

 

を引っ張り出して本気で復習、、、、良いブラッシュアップになりました。

 

 

 

異常姿勢の防止及び回復訓練に興味のある方は

ICAOの資料「Airplane Upset Prevention and Recovery Training Aid」

をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女性パイロット

777のシミュレーター訓練で教官業務

 

機長昇格訓練でモチベーションの高い訓練生が2名

 

うち1名はスラッとした北欧美人の女性パイロット

 

ご主人は同じ会社でA330の機長なんだとか、、、、

 

で、驚くことにお子様が21才の大学生。

 

 

 

パイロットの社会って未だに男性が多いし、いろいろな苦労をしてこられたと思いますがそういった雰囲気を微塵もみせず

 

楽しそうにシミュレーター訓練をこなしていました。

 

 

 

カッコイイです、女性パイロット。

 

 

 

 

イギリスのプリペイドSIM

前回、ロンドンに行った時にTESCOで買ったプリペイドSIM

「3」Threeという会社のPay As You Go

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以前一緒に飛んだイギリス人が、「ちょ〜オススメ!」って言うので買ってみたのですが確かに使い勝手が良いです。

 

Feel at Homeというシステムで世界60カ国で格安レートのローミングができるのがメリット

 

この60カ国であれば、1メガバイトあたり1ペンス(=1.5円)、電話であれば1分あたり3ペンス(=4.5円)となります。

 

使い方も簡単で到着した国で電波を掴んだらデータローミングオンにするだけ。

 

 

問題はオンラインのリチャージがイギリス国内発行のクレジットカードか現地でバウチャーを購入するか、、、、なのでイギリス国内発行のクレジットカードが無い私は、リチャージのため友人にバウチャー購入してもらうか、イギリスに行った時に自分で購入するかのどちらかのオプションしかありません。。。。

 

 

TESCOの店員さんが言うにはSIMカード自体はチャージしなくても1年間有効ですが、使わないクレジットはチャージから3ヶ月でゼロになるそうです。

 

まー、データだけ考えると10ポンドをチャージしてローミングで1GB使えるので3ヶ月くらいでちょうど使い切る感じかな?自分の使い方だと。

 

なので3ヶ月に1度くらいのタイミングでイギリスへのフライトが入れば良いのですが、、、、はたして入るかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベネチア再び

今月もやってきました、ベネチア

 

機長昇格訓練ということで787の右席に座って副操縦士業務

 

天気予報では雨となっていましたが、到着時は晴れ

 

ということで、ホテルにチェックインして着替えたら速攻でジョギングへ、、、

 

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のんびりと田舎の川沿いを走っていると、カエルやザリガニを見つけ思わず童心に帰ってカエルを捕まえてしまいました。

 

 

夜は再びホテル近くのシーフードレストランへ、、、

 

Ristrante Cosmori

 

前回、食べることができなかった名物料理

タカアシガニのパスタ」

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「バニラジェラートとストロベリーソース」

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を食べて幸せな時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

 

こんなレイオーバーなら毎月来たいです

 

 

 

 

 

そう言えば、、、、、こっそりと「はてなダイアリー」から「はてなブログ」に移行しました。

 

マイペースなブログなので特に何が変わるということもありませんが。

アジアの若者

訓練センターで会議に参加し、休憩時間にカフェテリアでコーヒーを飲んでいると

若い男性「오늘 어떠니? 나는 여기 새로운 사람이다. 너 조종사 야?」

と矢継ぎ早に何かを言ってくる、、、、恐らく韓国語。



私「すいません、韓国語分かりません。」


と答えると、何も言わずそそくさと立ち去る若者。




う〜ん、、、、誰かと間違えたのか???

失礼な人だな〜って思っていると次の休憩時間にカフェテリアで再びばったり。




私「さっきは誰かと間違えたの?」

若者「はい、すみませんでした。てっきり韓国人のパイロットだと思って、、、、恥ずかしくなって逃げちゃいました。」



話を聞いてみると、どうやらこの若者は韓国人のパイロットで

大韓航空から3週間前に転職してきたばかり。


カフェテリアで韓国人パイロット(本当は日本人)を見かけて思わず嬉しくなって駆け寄って話しかけたらしい。。。。




ごめんね期待に添えなくて。





それにしても最近、韓国のエアラインからのパイロットの転職が多いです


特に自社養成の若い訓練生はアジア人が多く

韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、、、、


残念なことに未だに日本人の自社養成訓練生は見たことがありません、、、、頑張れ日本の若者。

日本航空

昨日から頻繁に流れているニュース



日航機トラブル、滑走路に粉々部品 鳥衝突は否定


日本のテレビを見ていると情報番組等で見当違いな解説やコメントをする

文化人、タレント、大学教授、、、、そして元パイロット


これって一般視聴者の不安を煽る以外何ものでも無いと思うんだけどな〜




ニューヨークまでの13時間+予備燃料約1時間の燃料を満載して離陸した重量の重い機体を、離陸直後のエンジン不具合という緊急状態の中、誰ひとりとして怪我人を出さずに無事機体を着陸させたクルーの技量は称賛に値します。




このB777-300ER(登録記号JA743J)、機体は機齢8年でエンジンと機体は一致するとは限りませんが同じ年数だとすると比較的新しいものです。

一日も早く国土交通省ボーイング、General Electric社の事故調査が進み、原因が判明することを祈ります。

夏のロンドン

新人副操縦士さんの訓練で777でロンドン便の予定が訓練生の都合により訓練キャンセルとなり、

通常便の運航で夏のヒースローにやってきました。


基本的に曇天のイメージしかないロンドンですが

珍しく晴れていたのでジョギングへ。




滑走路沿いを走っていると絶え間なく到着機が着陸しています。



カッコイイな〜、ヴァージンアトランティックの787。

テロ

昨日、バルセロナで凶悪なテロが起こりました、、、

数日前に観光客で賑わうカタルーニャ広場からランブラス通りを歩いていたのですが

まさかそこでテロが起こるとは考えられませんでした、とういか未だに信じられません。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りします

787パイロット専用腕時計

その昔、ガンダムジオン軍に「シャア専用」のモビルスーツってのがありましたが、


787パイロット専用腕時計

ってのがブレモントから発売されているそうな。。。。


基本的に物欲の無い私には全く興味ないものなのですが

我が社の787パイロット連中は浮足立って既にオーダーしているようです。


これが一定数売れたら

B777パイロット専用ボールペン」

とか

A380パイロット専用iPhoneケース」

とか

A350パイロット専用テスラ Model S」

とか


何でも出来そうな気がする。

初めてのバルセロナ

先月のベネチアに続き、今月も初めての空港バルセロナ、、、

休暇で訪れたことがありますが、仕事では初めて。


自社養成の副操縦士訓練で多少バタバタしていましたが、無事に到着

あっ、ちなみに久々に787の左席だったんですが、4ヶ月ぶりに座って新鮮でした。



で、翌朝7時からジョギングにでかけるも何故か街が静か、、、、

朝日を浴びる聖家族教会

サグラダファミリア周辺も静か、、、



町中を走り回り、ホテルに戻って調べると

どうやらカトリック教のアサンプションデー(被昇天祭)という祝日だったみたい。


道理で街全体が静かだったんだ。



軽くシャワーを浴びて再び街を散策

ランチに冷えたサングリアとパエリアを満喫してきました。


珍しく今回は滞在が長いのでまだ明日も一日バルセロナの休日、、、、ちょっと遠くに行ってみようかな?

夏のオランダ

777の新人副操縦士訓練で久々のアムステルダムまで。

再びアルファベットのコールサイン、、、、まだまだ慣れません。

今回は残念ながらアムステルダムの滞在時間が18時間と短いのでジョギングだけで終了となりました。



晴れ、気温18度と半袖だと涼しいくらいのジョギング日和

誘導路脇を走っていると次々といろいろな航空会社の飛行機が地上滑走しているので走っていても飽きませんでした。


夏のオランダ、、、ノンビリ遊びに来たいです。

コールサイン

今回の初めてのベネチア便のコールサイン


実はこの会社に転職して初めてアルファベット入りのコールサインだったんです。



通常、飛行機の便名=コールサイン なので

例えば日本航空707便(成田→バンコク行き)が運航される時に、

管制官とのやりとりは便名がそのままコールサインになり、

"Japan Air Seven Zero Seven"

となります。


なのでマニアの方が空港近くで航空無線を聞いていて管制塔から

"Japan Air 707, Wind 120 at 10, Cleared for Take-off Runway 16R"

などと聞こえると

あっ、次はバンコク行きの日本航空の飛行機が離陸する!って分かるんです。






ところが、アトランタやロンドンと言った忙しい空港になってくると

この似たような3桁や4桁の数字を使った便が複数便、同じ周波数に存在したりして

パイロットも管制官もとっても混乱します。


間違った管制指示に従うと最悪の場合、異常接近や空中衝突の可能性がでてきます。




で、それを未然に解決しよう

という事で近年、混雑する空域を飛ぶ便で

数字とアルファベットを混在させたコールサインを使うようになってきました。



けど航空会社の便名は今まで通りの数字なので


 便名≠コールサイン


という、ちょっと変な状況になっています。




例えば、これ↓

ブリティッシュ・エアウェイズ343便(ニース→ロンドン)

は便名が343便なのでチケットを購入する時の表記はBA343、空港の掲示板もBA343便

なんですが、飛行計画書や管制官とのやりとりをする際のコールサイン

"Speed Bird Three One Charlie Echo"

という、、、、なんとも言いづらいコールサインになっているんです。





今回の私のベネチア便もまさにそれで、管制官に呼ばれてもなんだかピンとこない。。。。


こっちから管制官を呼び出す時も自機のコールサインがスムーズにでてこない。。。。






まー、慣れていないからと言えばそれまでなんですが、

まだ特定の便しか数字+アルファベットになっていないので慣れるまでまだまだ時間がかかりそうです。




あとマニアの方も無線を聴いていても

便名≠コールサイン

だと、なんだかピンとこないでしょうね。