燃料削減
今日は珍しく訓練センターで授業を受けてきました。
テーマは
「Fuel Optimization」
睡魔との戦いだ〜って思いながら授業に参加したところ、
過去10年でジェット燃料の値段が4倍になっているだとか、
当社は1便あたり1分の燃料(B777で100kg)を節約すれば、ひと月で1億円の燃料費を節約できますだとか、
次世代燃料(バイオ、GTL)の開発と値段の推移についてだとか、
EUの排出ガス規制の仕組みだとか、
内容が盛りだくさんで、なかなか興味深くて居眠りしている暇はありませんでした。
基本的に旅客機が出発する際に搭載する燃料って
消費燃料(出発地から目的地までに消費する燃料)
代替燃料(目的地に着陸できなかった場合、代わりの空港まで飛ぶための燃料=目的地から代替空港までの燃料)
待機燃料(上空1500ftで30分間、待機できる燃料)
補正燃料(計算した消費燃料と実際に消費する燃料との間に生ずる誤差を補正するために搭載する燃料)
(天候や空港の混雑具合によって、これらに加えて予備燃料を搭載することもあります)
の合計なのですが、
授業の最後でこの「補正燃料」の部分を少なくするというお話がありました。
まー、使わない燃料は単なる「おもり」でしかないので、燃料効率を考えると極力搭載燃料を少なくした方がいいのですが、
この補正燃料、つい数年前まで「消費燃料の10%」だったのですが、気がついたら5%になっていて、、、
我が社では少し前にその5%を3%に減らせたのですが、
今回、更にその3%を減らすんだとか。。。。
コンピューターの進歩と共に飛行計画書の精度も向上して
計画した消費燃料=実際に消費した燃料
になるってのが理由らしい。
既に超長距離路線でこれを導入しているらしく、今のところ上々の成果をあげているそうです。
けど、いつもギリギリの燃料で飛ぶなんて、、、、、なんか借金に追われながら貧乏生活しているみたいでなんか嫌だな〜