滑走路閉鎖
ここのところ忙しく飛び回っています。
昨日はフランクフルトまでスーダン人副操縦士の訓練で久々に左席での操縦。
飛行前準備中、ディスパッチで航空情報を確認すると出発空港が
「午後2時から3時までの1時間、施設点検のため全滑走路が閉鎖」
という記載があり、我々の出発時間を確認すると午後1時55分
当然、午後1時55分にプッシュバックを開始してエンジンを始動しても午後2時の離陸に間に合うことは無く、
通常、この空港の場合エンジン始動から離陸までどんなに頑張っても15分、、、
逆算すると、2時前に離陸するためには1時45分にエンジン始動を初めないと、
管制官からプッシュバックの許可をもらう時間を考慮すると1時42分には全てのお客様が搭乗完了しないと間に合わない。
なんて考えながら
私「午後1時42分がドアクローズでギリギリだね」
副操縦士「だいじょうぶでしょ、ちょっとくらい遅れても」
という何とも気の抜けた答え、、、、
航空情報に「午後2時から滑走路が閉鎖」って書いてあれば1秒でも遅れると離陸できないっ!
それまでに離陸できるように努力しなきゃ!て考えるのが普通だと思っている日本人
まったく意に介していないスーダン人
このコントラストが面白いなーなんて考えながら飛行機に移動。
飛行機に到着後、地上職員と客室乗務員に滑走路閉鎖情報と出発を早めたいという意向を伝え
飛行準備+お客様搭乗開始
結局、全てのお客様が搭乗完了したのが午後1時53分、、、、
私「これって絶対間に合わないよね? 滑走路オープンまでほぼ1時間待たないといけないな〜」
副「だいじょうぶっしょ?」
ということで、普通に管制官にプッシュバックとエンジン始動の許可をもらって地上滑走開始
途中、既に時計は午後2時をまわってるけど、他の飛行機が普通に離陸したり着陸してたり、、、、
私「滑走路閉鎖って午後2時からだったよね? 管制官に確認してくれる?」
副「滑走路閉鎖はやっぱり午後2時からだって」
私「午後2時って、、、、とっくに過ぎてるけど」
副「・・・」
私「・・・」
その後、普通に離陸許可がきて午後2時12分、フランクフルトに向け離陸
その昔、沖縄に飛んでいた頃、沖縄には「うちな〜たいむ」ってのがあって、本土の人とは時間感覚が違うんだよって先輩から教わったのを思い出した。。。
それにしても、、、、なんだかしっくりこないのは私が日本人だから?