初めてのベルリン
787から777への機種移行訓練でフランス人機長と初めてのベルリンにやってきました。
飛行中、コックピットにコーヒーを持ってきてくれた若いキャビンクルーさん
キャビンクルー「キャプテン、ベルリンでのご予定は? みんなで出かけるんですが、一緒にいかがですか?」
私「特に予定は無いけど、寒いから遠慮しておくよ」
キ「残念、、、わかりました」
私「けど明日の朝は早起きしてベルリンの壁を見に行こうと思ってるんだ〜」
キ「何ですか?ベルリンの壁って???」( ̄ー ̄?)
私 ´・ω・) 「・・・」
あれ???
もしかしてベルリンの壁崩壊を知らない世代?
とちょっとジェネレーションギャップ。。。
到着が夜だったので、ホテルに到着したらとりあえず着替えて近くのバーで
カレーヴルストとドイツビール
外が気温マイナス3度ということもあり、冷えたビールが更に美味しく感じます。
「いや〜、寒い日は冷えたビールが最高!」
と冬なのに日本酒の熱燗が飲めない自分を励まします。
翌朝は早起きして予定通り西ベルリン→東ベルリン→西ベルリンをジョギング
ポツダム広場 〜 ブランデルグ門 〜 ベルリン大聖堂 〜 旧東ベルリン市庁舎 〜 旧国境検問所(チェックポイントチャーリー)〜 ゲシュタボ収容所跡
とぐるっと走ったのですが、今更ながら平和の尊さを実感して帰ってきました。
ということで、今日はこれからベルリンからの復路で仕事納め。
今年も1年間、周りの人達、そしてブログ読者さんの応援や支えがあって安全運航を行うことができました、
来年も引き続きよろしくお願い致します。
そういえば、、、、おまけになりますが
昨日、ベルリンに到着したら隣にハリボジェット、トロピカルフルーツ味が駐機されていました。
TUI航空というドイツの格安航空会社グループですが、いろんな塗装があって見かける度に心が和みます。
それでは、みなさま良いお年をお迎え下さい。
忘れ物。。。
公共交通機関は繁忙期、、、、ということでクリスマスも無く働きます。
パキスタンの首都カラチまで審査便
機長と副操縦士の1年1回の路線審査ということでコックピット後方にある
ジャンプシートに座って審査をしてきました。
お二人とも優秀なので、特に大きな指摘事項も無くカラチに到着してフライトが終了
その後、コックピットを片付けて客室に出ると
キャビンクルーと地上スタッフが客室内でざわざわ
もう全てのお客様は降機されてるはずなんだけど、、、、
私「どうしたの?何かあった?」
キャビンクルー「あの、、、お客様が、、、、」
私「???」
キ「お子様をお忘れになって、、、、」
となんだかとっても気まずそう。
ざわついている先を覗いてみると
5才くらいの女の子がエコノミークラスの座席にポツン。。。。
どうやらご両親が娘を機内に残したまま降機されて
ターミナルに行っちゃったみたい。
5分くらいして地上スタッフの無線機に両親発見のお知らせがあり
暫くするとお父さんとお母さんが3人のお子様を連れて迎えに来ました。
兄弟が多いので子供の数を数えないまま降機されたようで、、、、
泣きそうになりながらも、じっと座って待っていた女の子がとっても印象的でした。
ガトウィックの休日
ロンドン生活も早いもので1週間
ず〜っと小雨の降る曇り空でしたが、朝起きると青空が、、、、幸運にも仕事はお休み!
ということで、すぐに着替えてジョギングに出かけました
今にも熊と出会いそうな林道をのんびりと
気温4度でヒンヤリとしていましたが、日が当たるとポカポカ
青空と芝のコントラストが気持ち良かったです。
走り終えてシャワーを浴びたらお腹が減ったので町を散策
通りすがりのレストランで「アフガニスタン料理」 の看板が目に止まり
とりあえず入ってみると、気前の良いアフガニスタン出身のおじさん(店主)が出迎えてくれました。
これまでの人生で1度もアフガニスタン料理を食べたことが無いので、一番ポピュラーな物を食べてみたいと言うと
↓ 「カラヒ」と「ナン」
を作ってくれました。
香辛料がたくさん入っていてスパイシーなチキンの煮込みって感じの料理でとても美味しかったです。
まだまだ世界には自分の知らない美味しい料理があるんだろうな〜、、、、と物思いに耽る充実したお休みとなりました。
初めてのガトウィック
日本でロンドンに旅行に行くと言うと、まずヒースロー空港を思い浮かべますが
ロンドンには
ロンドン・ヒースロー空港
ロンドン・スタンステッド空港
ロンドン・ガトウィック空港
と4つの主要な空港があるんです。
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追記(2017.12.19)
ふと思い出したのですが、ロンドンにはもうひとつ
「London City Airport」という 空港もありました。
ロンドン中心部から東に11kmに位置する空港で主にリージョナルジェットの離着陸に使われています。
なのでロンドンにある主要な空港は5つです。
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それぞれの空港には大まかな住み分けがあって
ヒースローはメジャーエアラインの旅客便
スタンステッドは貨物便
ルートンはプライベートやチャーターのビジネスジェット
ガトウィックは格安航空会社の旅客便
という感じで運用が行われています。
で、今回は出張で初めてのガトウィック
ロンドン・ヒースローまで飛行機で行って、そこから車で約1時間弱
Boeing Flight Services Gatwick Campus
までやってきました。
シンガポールキャンパスはかれこれ数回行ったのですが、ガトウィックキャンパスはこれが初めて。
現在シミュレーターが
787 x 4
777 x 1
737NG x 1
737MAX x 1
と7機あるのですが現在訓練センターを増設中で、来年以降あと4機のシミュレーターが導入され
ボーイング社の訓練センターではアメリカ国外で1番大きいものになるそうです。
ということで滞在しているホテルにはエアラインの訓練生がたくさん、、、、
777のシミュレーターを借りて自社の訓練を行うため、2週間の長期出張なのですが毎日ボーイングの教官やいろんなエアラインのパイロットとの出会いがあり退屈することがありません。
ホテルのロビーには大好きな暖炉もあるし、、、、
意外と快適なロンドン郊外の生活です。
パイロットの休日
先日のエントリーでヲタさんに頂いたコメントを読んで、ふと思ったのですが
友人にもエアラインパイロットがいますが、一般の社会人と比べて休みが多いと感じます。
個人的には一般の社会人の方が休みが多いと感じていたので、ちょっと比較してみました。
一般の職場の場合、
年間52週として、週休2日で 52x2=104
国民の祝日、年間16日を加えると 104+16=120
年間20日の有給休暇を加えると 120+20=140
ということで、年間140日の休みがあります。
エアラインパイロットの場合、
月の公休が10日で 12x10=120日
年間20日の有給休暇を加えると 120+20=140日
ということで、年間140日の休みとなります。
あれ?
同じだ、、、
やっぱり隣の芝は青いってやつでしょうか?
エアラインパイロットの場合、GW、お盆、年末年始といった繁忙期に休みをとれないので、必然的にサラリーマンが働いている時期にまとまった休みをとります。
あと国際線を飛んでいると、深夜勤務が多いので日中暇そうしているように見えたりもするので、エアラインパイロットの方が社会人より休みが多く見えるのかもしれませんね。
セイロンティー
「スリランカ=紅茶」というくらい有名なセイロンティー
政府機関に航空局ならぬ「紅茶局」があるくらい、国としても茶葉の輸出に力を入れていて、この紅茶局の認めた茶葉にはライオンのマークが入っています。
↓こんなやつ
日本で言えば、農林水産省に寿司局があって寿司の品質に関してお墨付きを与えるって感じでしょうか?
友人の機長に頼まれ、ホワイトティーのゴールデンチップを買いに行ったのですが
残念ながらいくつかの紅茶専門店で売り切れ、、、、
仕方なくシルバーチップを購入したのですが
せっかくなので、飲んでみようと思い自分の分も買ってみました。
それから4日経ち、今朝ジョギング後にそう言えば、、、、と思い出し飲んでみたところ
美味しい
まったく紅茶に疎い私ですが、
こんなにまろやかな紅茶は今まで飲んだことがありませんでした。
しばらくハマりそうです、セイロンティー。
アーユルヴェーダ
日本人にはあまり馴染みのない、この「アーユルヴェーダ」
アーユルヴェーダはインド大陸の伝統的医学である。ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学と共に世界三大伝統医学のひとつであり、相互に影響し合って発展した。トリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素(体液、病素)のバランスが崩れると病気になると考えられており、これがアーユルヴェーダの根本理論である。
その名は寿命、生気、生命を意味するサンスクリット語の「アーユス」と知識、学を意味する「ヴェーダ」の複合語である。医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防だけでなく、より善い人生を目指すものである。健康の維持・増進や若返り、さらには幸福な人生、不幸な人生とは何かまでを追求する。文献の研究から、ひとつの体系としてまとめられたのは、早くても紀元前5 - 6世紀と考えられている。
インドの伝統医学で最初に医師の診断を受けて、
ビラに1週間から長くて数週間滞在し、その間身体にあった良いものを食べ、オイルマッサージ、シロラーダ、ヨガ等を通じて身体を浄化しながら体質改善して健康になるという流れだそうです。
あいにく今回は1週間も滞在する余裕が無いので
とりあえず1日体験コースということになりました。
医師の診断も飛び込みなので割愛、
香ばしい香りのオイルを潤沢に使って
ヘッドマッサージ
↓
全身マッサージ
↓
スチームサウナ
↓
シロダーラ
↓
ハーバルバス
と、3時間半、、、、付き人がついて至れりつくせりの極上の時間を過ごさせていただきました。
特にあの「シロダーラ」っていう頭からオイルをかけるやつ。
最初、生ぬるいオイルを額にかけられた時は鳥肌がたちましたが
知らない間にウトウト、、、、
終わってみると頭の内部?脳みそ?が空っぽになったようなスッキリした状態になり、リフレッシュすることができました。
最後にジャスミン茶とフルーツを頂き、満足したところでお会計。
日本円にして3300円、、、、
このお値段でこれだけリフレッシュできるならリピート確定
空港近くのスパなのでトランジットの旅行者にもオススメです。
会計後、スパの車で近くのレストランまで送ってもらって夕食
ビーチで夕焼けを眺めながらのシーフードプラッター
激安でした。。。。
休暇でノンビリと来たいな〜、スリランカ。
準備不足
翌朝、目が覚めジョギングに行こうと思いたち、ホテル周辺を調べたところ
走れるような歩道がありません、、、、とってもカオスな町です。
結局ホテルのジムで走って筋トレ、そのままホテル内のレストランで食事を済ませたらウトウトと寝てしまい無事?お休み1日目が終わってしまいました。
お休み2日目
ホテルのコンシェルジェに聞くと、5〜6時間かかるんだとか。
時計を見たら既にお昼前、
じゃあキャンディで紅茶工場の見学は?
と思いましたが、同じくらい時間がかかるって。。。
今すぐ出発して深夜に帰ってくるという選択肢もありますが、
万が一、帰ってこれない場合は翌日の仕事に支障をきたすので遠出を断念。
完全に事前準備不足
ちょっと自己嫌悪な気分になったところで、知り合いのキャビンクルーさんが
と教えてくれたのを思い出し、調べてみるとホテルから20分くらいのところに
有名なアーユルヴェーダのスパを発見
予約なしで飛び込みで行こうと考えていましたが、
もし空きがなくて断られ無駄足になるのも嫌なので、ホテルのコンシェルジェに電話番号を渡して予約をとってもらうことに。
私「このスパの1日コースの予約をとって下さい、これ電話番号、あっ時間は12時からお願いします。」
コンシェルジェ「ノープロブレム、サー!」
海外生活が長いと、このノープロブレムが一番のプロブレムなのは知っています。
なので、念のため
私「ここに電話して、今日の12時から、トニーって名前で予約して下さいね。」
コ「ノープロブレム、サー!」
と子供でも分かるくらい、ゆっくり丁寧に伝えました。
で、11時半くらいにホテルを出発し、タクシーに乗り込み
タクシーの中で
ドライバー「ミスター、アーユルヴェーダよりも気持ちの良いマッサージ屋に連れて行ってあげるよ」
私「いらない」
ドライバー「若くてキレイな女性がたくさんだよ〜♥」
私「いらない」
ドライバー「見るだけでもいいから〜」
私「見ない」
と言いつつ、ちょっと気持ちがユラユラしたり、、、
という、いつものクダリがありーの
12時少し前にスパに到着してレセプションに行くと
私「12時から予約したトニーです」
スパ「いえ、、、予約入っていませんが」
私「ホテルのコンシェルジェから予約を入れてもらったのですが」
スパ「いえ、そのホテルから本日は予約を頂いておりません」
私「・・・」
という、ここまでが東南アジアのデフォ。
東南アジア経験が長いトニーさんくらいになると、もうこのくらいじゃぁへこみません。
幸運にも空きがあったので、1日コースをスタートするのでした。
つづく
初めてのコロンボ
新人機長の訓練のため教官業務で右席に座って、スリランカのコロンボまで。
先週のベイルートに続き、人生初めて足を踏み入れる国なので何だかテンションが上がります。
スリランカも日本人にはあまり馴染みの無い国で、直行便は成田〜コロンボが週4便
2009年まで内戦が行われていたので、特にセイロン島北部では治安が良くありませんでしたが近年は比較的安定しているようです。
ちなみに昔、社会の授業でスリランカの首都がコロンボと教わった方は私と同年代です、、、、現在の首都はスリジャヤワルダナプラコッテ、言語はシンハラ語でまったく理解ができませんでした。
今回は不規則なスケジュールでコロンボに到着後、現地でまる2日間のお休み
ちょっとした休暇です。
さて、、、何をするかな?
初めてのベイルート
初めてのベイルート、、、、と言っても日本人にはあまり馴染みの無い都市なので、ピンと来ない読者の方が大半だと思いますが。
地中海に面した穏やかな気候の国ですが、、、
内政は複雑でシーア派のヒズボラがイランやシリアから支援を受けて未だに活発に活動中。
まぁ、、、西に地中海、南にイスラエル、残りはすべてシリアに囲まれた地政学的にリスクの大きな場所に位置しているので仕方がないのですが、「中東のパリ」と呼ばれるくらい美しい都市なのに残念ながら観光に不向きな場所になっています。
海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報(レバノン)
治安が落ち着いたら観光で訪れてみたい都市のひとつです、、、、ベイルート。