意思決定
海外の航空会社で働いていて感じるのは、日本の航空会社との意思決定のスピードの違い
過去に働いていた日本の航空会社は組織の大小に関わらず、極めて意思決定が遅かったです。
決して
意思決定が早い=良いこと
ではありませんが、現場で働く従業員としては組織の意思決定が早いと助かることが多い
身近なところでは、天候による便の遅延とか、トラブルによる便のキャンセルとか、、、
今話題の787に関しても
4月の運航再開観測も浮上していますが、未だに確定的な情報は発表されておらず経営判断の難しいところでしょうが、多くの機長資格を失効させてしまってはなんとも勿体無い気が。。。
すでに年間の訓練スケジュールが決まっており、急に活躍の場を失った大量の787パイロットを審査するために「別機種のシミュレータを使う枠はほとんどない」。
シミュレータも1機数十億円と高額で簡単に増やせない。仮に購入しても、実機と同じ性能が求められるため国交省の認可が必要で、これにも時間がかかる。すべて「安全」のための制度だ。事実、全日空も日航も787パイロットを他の機種へ移すことを具体策としてまだ打ち出していない。
実際、787を抱える海外の航空会社では、パイロットを以前飛んでいた機種に復帰させています。
シミュレーターは購入しなくても、日本の国交省の認可を受けているリース可能なシミュレーターは世界中にたくさんありますし、もし認可を受けていなくてもFAAやJAAの認可を受けているシミュレーターなら比較的早く認可を取得することは可能です。
「安全」のための制度というよりも、すべて経営努力をしない航空会社の言い訳のように聞こえるな〜
なんて、これらの報道を見ていると日本の会社で働いていたころの現場のストレスを思い出すわけです。。。。