ドバイ発 UPS 6便
2010年9月3日にドバイで墜落したUPS B747-400の事故調査報告書が公表されました。
↓リンク(お時間のある方はお読みください、膨大な量でかなり詳細なところこまでレポートされています。)
「FINAL AIR ACCIDENT INVESTIGATION REPORT」
Uncontained Cargo Fire Leading to Loss of Control Inflight and Uncontrolled Descent Into Terrain
事故の主原因は、香港から貨物として積載したリチウムイオンバッテリーで、ドバイを経由しドイツのコロンボンに向う途中にこのバッテリーから出火があったとのことです。
不幸なことに、この機体は空調に不具合があったため短時間で煙がコックピットに立ちこめ、また酸素マスクのホースにも不具合があったため機長は通常の酸素マスクで呼吸困難になり予備の携帯酸素ボトルを手に入れるためコックピット後方に向う途中、煙に巻かれて亡くなられたそうです。
一人コックピットに残された副操縦士はB747の飛行時間がたったの77時間、、、、煙による呼吸困難と視界不良により無線機器や自動操縦の操作パネルを操作することが非常に難しい状況で、火災により操縦系統も一部故障し操縦も極めて困難な状況だったと推測されます。
こういった事故調査報告書を読むたびに、事故の状況を頭の中で再現したり似たような状況を想像して自分だったらどうするか?
とイメージフライトをするのですが、、、、火災で緊急状態のB747にたった一人
これまで想像したこともない状況でした。。。
改めて亡くなられたクルーの方々のご冥福をお祈りします。