６ヶ月に一度の定期審査今回は「冬バージョン」ということでドイツ国内便でフランクフルトからミュンヘンへのフライト 着氷性の霧で視程が75m 機体に着氷 滑走路に雪 速度計異常 エンジン故障 操縦室の窓の防除氷装置に不具合 極めつけで離陸時に副操縦士が…

EU諸国における入出国はパスポートを使わずCMC (=Crew Member Certificate)の提示のみで行われることが多いです。こういうやつ↓ このCMC、そもそもヨーロッパの航空安全局が正規のトラベルドキュメントとして発行したのが始まりらしく、EU諸国のエアラインク…

バースデーフライトでロンドンまでバースデーフライトと言っても何も特別な事も無く、ロンドンの空域はいつも以上に混雑していました。 朝３時の起床だったのでホテルに到着後、メールをチェックしてベッドに横になったらそのまま熟睡 ZZZzzz...起きたら朝２…

IT関係の技術者の転職に関しての記事を読んでいて、ふと自分たちの仕事にも通じるものがあるな〜って思いました。 「ひとつの会社で働き続けるのは有利なのか、不利なのか」 最近、ちょこちょこと日本人のパイロットが国内の航空会社で転職したり、はたまた…

スタンバイから呼び出されて再びサウジアラビアのリヤドまで、、、、副操縦士がカタール人なので、管制官にアラビア語で挨拶すればどんなリクエストでもスム〜ズに通ってしまう。どうやらカタールのアラビア語とサウジアラビアのアラビア語は微妙に訛りが違…

2012-12-03 10万ページビュー2013-05-14 20万ページビュー ということで、祝30万ページビュー！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ ♪読者様が増えている？のか加速度的にページビューが増えています。 これも皆様の日頃のご愛顧のおかげです。m(_ _)mこれからもマイペースで綴っていき…

日本から帰って来て、新造機のデリバリーでアメリカ西海岸に飛行機を取りに行く予定でしたがボーイング社側の製造遅延でデリバリーがキャンセルよって本来予定されていたロサンゼルスまでの便乗→デリバリーフライトの５日間のスケジュールが全てスタンバイに…

日本での休暇を終え成田空港を出発する前に若者２名とお話しをする機会がありました。二人とも２０代後半で日本の航空会社でパイロットとして働く新進気鋭の副操縦士さんでそのうち一人は私が2005年にJALWAYSの副操縦士として働いていた頃から、ブログを読ん…

４泊６日の休暇もあっと言う間に終了してしまいました。 地上職員やキャビンクルーを含め航空会社で働く従業員の特典としてZED = Zonal Employee Discountというものがあり、このZEDの同意がある航空会社間において、相互の社員はいわゆるIDチケットを使用す…

半年ぶりのアジア方面へのフライトでインドのバンガロールに到着しました。チェンナイやムンバイもそうですが、旧式の読みと新式の読みがどちらが正しいのか分からずチェンナイ - マドラスムンバイ - ボンベイバンガロール - ベンガルール地名の呼び方がよく…

何を持って幸福と思うかは個人によって大きく異なりますが、非常に興味深いニュースがありました。 国連世界幸福度ランキング2013 トップ10の国は世界でも極めて税率が高く、汚職が少ない国々です。やはりクリーンな政治が行われていて社会福祉が充実してい…

夏も終わりを告げようとしているミュンヘンにやってきました。 出発前に天気予報を見ると霧だったのですが、到着時の空港は霧と言うより朝もやがかかった幻想的な雰囲気。早朝の到着だったのでホテルに到着して仮眠をとり、昼からインドネシア人の副操縦士と…

早朝からのフライトでロンドンにやってきました。ここのところシリア情勢が緊迫していて、地中海東側からイスラエル、イラク、トルコ等の周辺空域を飛ぶ航空機も緊張感があります。久しく当該空域を飛んでいなかったので、気がつきませんでしたが先週は完全…

サウジアラビアの首都リヤドの深夜往復便（＝夜這い便）リヤドなんて最後に飛んだのは、この会社に転職して来た時の最初の路線審査だからもうかれこれ２年前 それもカイロに行く予定が突然のスケジュール変更でリヤドになったから、バタバタしているうちに終…

スタンバイからのスケジュール変更で急遽ドバイへ、、、、深夜の往復ということで、久々の「夜這い便」となりました。 副操縦士はA320から移行訓練が終わったばかりのアメリカ人偶然にも私が以前アメリカで働いていたExpressJet Airlineから３年前に転職して…

久々のフランクフルト滞在時間が18時間と短かったので、街に出かけず早朝の空港周辺をジョギング空港周辺は森に囲まれているのですが、そのなかを森林浴しながら軽く走っていると野生のウサギやリスが飛び出してきました。 最初のうちは小動物が微笑ましくて…

予定していたリヤドへのフライトが急遽キャンセルになり、時間があるので8月14日にアラバマ州バーミンガムで墜落したUPS1354便の事故調査の会見を見ていました。今朝、事故調査委員会による最終の記者会見が行われていましたが、どうやら週明けにはコックピ…

2010年9月3日にドバイで墜落したUPS B747-400の事故調査報告書が公表されました。↓リンク（お時間のある方はお読みください、膨大な量でかなり詳細なところこまでレポートされています。） 「FINAL AIR ACCIDENT INVESTIGATION REPORT」 Uncontained Cargo F…

たか〜い山岳地帯の上空なんかを飛ぶ際、機内の急減圧やエンジンの故障なんかが起こってしまった場合、高度を下げなければならないのですが、そういった山岳地帯では標高が高い山への衝突を回避するため高度を下げる為の回避経路が定められています。 例えば…

スウェーデンからの復路便長いフライトを終え、目的地の空港に向けを降下を開始したところで管制官から異例の減速指示それに引き続き、待機空域へ行って待機して下さいとの指示が、、、、 取り急ぎ、残燃料を再確認し代替飛行場の天気と使用滑走路を確認した…

昨夜は気候が良いのでレストランのテラス席でクルーとFALCONというスウェーデンビールを飲み過ぎてしまいました、、、、ということで、朝起きてから１時間ほど市内の運河沿いをジョギングその後、旧市街地を散策してきました。旧市街地は石畳の路地がたくさ…

再びやってきました、夏のストックホルムどこの空港に行っても、ゲートに到着した際にパーキングブレーキをセットしてエンジンを停止すると、地上にいる整備士がインターフォンを使ってコックピットに話しかけてきます。主基地の場合は、「Welcome Back!」就…

チェックの２日目はLOFT (Line Oriented Flight Training)チェックと行っても審査ではなく訓練の色が強いのですが、内容的には実際のフライトを模擬してその中で起こる不足の事態に対処し、安全に飛行機を着陸させるというものです。前半２時間はインド洋上…

予定されていたフランクフルト便が機種変更によりキャンセル、、、、代わりにシミュレーターチェックのサポートとなりました。 転職後、他人のシミュレーターのチェックに付き合いで乗るのは初めてなのですが、路線訓練と同様にこの会社ではクルーとして審査…

ほぼ１ヶ月ぶりの仕事でストックホルムに飛んで来ました。初めての北欧でそれも観光シーズンの夏！８月１日からの就航でB787の初便ということもあり、スウェーデンコントロールやアプローチと交信開始する度に、管制官「機種の確認をします、Boeing787型機で…

今日は朝早くから路線教官になるための社内選考試験ということで朝から履歴書を印刷して着慣れないスーツを着て試験会場に行きました。 日本の会社と違い、教官訓練を開始する前に社内試験があり訓練に投入されるかどうか判断されます。その社内試験が外部委…

日本でのなが〜い夏休みを終え、そろそろ仕事開始。休暇を終えて帰って来たところに会社から留守電が、スケジューラー「スケジュール変更で明日からシアトルに行って新造機のデリバリーフライトをしてください。」私 (´・д・) 「はい・・・」 ほどなくして会…

朝から危険物取扱いの定期訓練訓練といっても７時間の授業を受けて、最後に学科試験というものなのですが我が社の場合、これが実にアカデミックな授業なので、内容を理解して試験に合格するのが結構大変なんです。 法体系から実際の搭載要領まで、、、、これ…

アメリカ西海岸時間の７月６日、昼頃にアシアナ航空が着陸失敗し炎上しました。事故原因は今後、事故調査が進むにつれ明らかになるのでしょうが、サンフランシスコ空港ってある意味特殊な空港で、空域や周りの地形の特性から太平洋を横断して飛んで来た飛行…

３週間ぶりのお仕事でロンドンまで ロンドンは町を取り囲んでStansted、Luton、Heathrow、London City、GatwickからStapleford、Farnborough、Northolt、Biggin Hillまで大小９個の空港、飛行場が入り乱れているので進入空域から着陸まで相変わらず大忙し。…